小沢一郎代表と自民党総裁選

 最近、すっかり、診断士2次試験に関係ない話題を書いている。
 502教室の受験生ブログにリンクしている皆さんが、2次試験の問題、勉強時間の確保や公開模試のことなど取り上げているのに比べると参考にならないことばかりで、非常に恐縮している。
 しかし、今日も、以前同様にあまり診断士試験に関係ないことを書いてしまう。

 「時代錯誤もはなはだしい?」と、腹立たしい。
 一体、マスコミは、小沢一郎代表に何を期待しているのだろうか?
 一昔もふた昔も前と思わせるような光景。「ニュースに取り上げる必要もない!」と思うニュースが、最近報道された。
 郵政民営化法案に反対した「造反組」の綿貫民輔国民新党代表、平沼赳夫経産相堀内光雄通産相とのゴルフ会談というニュース。
 そしてもう一つ、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長と、「民主党トロイカ結束をアピール 三宅島で“大物釣り”誓う」というニュース。
 仲良しクラブでもあるまい。小沢氏には、昔は結構期待していたが、とても、今では期待できる人ではないという感じ。
 「三宅島で“大物釣り」のニュースについて、民主党河村たかし衆院議員も、「何をしているのかね。政策を話さなきゃ意味がないでしょ!」とコメントしていた。
 民主党がこうだから、一向に日本の政治は良くならない?
 もっととやるべきことは、たくさんあると思うのはunizouだけだろうか。
 一方の自民党の総裁選。
 谷垣氏、麻生氏が、正式な立候補をし、安部氏も事実上立候補している。
 すべての候補が、表明しているわけではないが、正式に出馬表明した麻生氏の政策。
 出馬表明の中で次のような政策を表明したと、ニュースで報じられた。

 麻生氏は総会で「(出馬に必要な)20人の支援をいただき立候補できる態勢ができた」と述べた。その上で「小泉政権で改革が進んだ分、痛みを伴う部分がある。地方や中小企業に温かい手を差し伸べるのが次の政権の使命だ」と強調した。
(2006年8月21日12時58分 スポーツ報知)

 unizouは、「地方や中小企業に温かい手」というのが、非常に難しい問題だと感じている。
 気骨のある自治体や中小企業は、もう国を当てにしていないだろうし、地方や中小企業のためにも、小泉政権の反動のような政策は、決して良いことではないと思っている。
 確かに資本的な部分で言えば、大企業が有利であるが、中小企業の持つ特性を活かした場合は、大企業有利とは言えない。
 中小企業者の中にも、大企業に負けないもの凄い技術を持ったニッチ企業やオンリー・ワン企業がたくさん存在している。
 中小企業白書2005年版のまとめ「リスクをとるのは誰か」を引用する。自民党総裁選立候補者の皆様には、是非再度見直していただきたい。特に、麻生前経済産業大臣には、自分が所管した官庁で作成した白書は徹底的に読み込んでもらいたい。そして、中小企業を甘やかすことでなく、中小企業が自立ができる環境を整えていただきたいと切に願っている。

 それにしても、中小企業白書は読み応えがあると改めて感心した。
 この状況は、一面では、事業リスクに挑戦していく経営者が輩出される必要性が高まっており、また、その素地が整いつつあると考えることもできるが、現実には第3部第3章で述べたように、社会の中堅層を中心にリスク回避的志向が強まっており、経営者予備軍である開業希望者は全体的な数が減少している日本社会は、今後、個人がリスクの中に事業機会等の各種のチャンスを見出していく環境を整備し、リスクに対して社会全体として適切に取り組んでいく必要があるだろう。(中略)
 未来は決して運命的に決定されているものでもないし、人生の「勝ち組」と「負け組」はこれまでもこれからも決して単純に決まるものではないことを想起し、改めて社会の中でそれぞれの主体が適正にリスクと取り組んでいくことが必要であること、社会全体としてリスクに取り組んでいくことが可能な仕組みを構築していくべきことを確認する必要がある。
(中略)
 また、社会の諸制度のあり方の背景には、制度が前提とする就業形態や家族形態等に対する捉え方が存在しており、中長期的にはこれが人々の行動に影響する可能性がある。これらの制度について、第3部第3章で述べたように人々が直面するリスクが適切に評価され、人々が様々な就業形態の間を移動することを通じて何度もリスクに挑戦することが可能となる環境を整備していくことが望まれる。(中略)
 リスクを取る者が減少することは、第2部第1章で述べたように、それぞれの企業レベルでもリスクを取らないリスクを生じさせることはもちろん、社会全体にとっても自営業の減少や開業率の低下等を通じ中長期的には、潜在成長力の維持や産業構造の高度化が危うくなるリスクを生じさせるものである。
 我が国は保守的な風土が強いと言われることもあるが過去の幾多の危機に際して社会はリスクに果敢に挑戦し、それを乗り越えてきたことを改めて確認すべきである。