ナチュラルローソン

 やはり女性が商品企画担当として加わって立ち上げたローソンのコンセプトショップであった。水を買いに、たまたま入ったコンビニがこのナチュラルローソンだったことがあり、コンビニとは思えないそのゆったりした店舗設計に驚いたことがある(http://www.natural-lawson.co.jp/index.html)。また、体にやさしそうなミネラルウォーターやパンの商品アイテムがとても充実していて新鮮だった。
 図書館で、少し古いが日経ウーマンの2006年1月号に2005年を代表する女性たちが特集されているのを目にし借りてみた。企業再生や新商品開発、各方面でリーダーとして活躍する女性が多く取り上げられ、底知れぬパワーを感じた。
 そこで「ヒットメーカー部門」で紹介されていたのが、ナチュラルローソン商品部マーチャンダイザーの正道由華(しょうどうゆか)さん(31歳)だった。2001年3月にナチュラルローソンのプロジェクトが本格化するなか、立ち上げ時から本人の強い希望でメンバー入り、数ヶ月間の間に自然食品店や高級スーパーを回って商品をリサーチしたほか、20社以上のメーカー工場や有機栽培の農地を視察し、「健康にいい商品を選ぶ眼」を養ったそうだ。
 店舗内には、そのこだわりの商品が整然とならんでいた。
 正道さんは、1号店の店長も経験、消費者ニーズを肌で感じ、その後生ジュースやベーグル等多くのヒット商品を産み出した。現在店舗数は60店に上る。
 店長の後は、ベーカリー担当の商品部マーチャンダイザーとして、「体にいい商品」の開発に従事しているという。
 コンビニの競争はし烈を極め、ややもするとコンビニが隣り同志で並ぶ通りも少なくない。そのような中、コンセプトからガラリと変えて展開するナチュラルローソン、健康的で環境にやさしい暮らしを目指す「LOHAS」ブームなどを背景に、消費者の心をつかんでいるようだ。