SPIRIT

 映画が好きなunizou。香港映画界(今もそういうのだろうか?)の中で、ジャッキーチェンとは違ったアクションスターとして気になる俳優にジェットリーがいる。
 彼が主演している「SPIRIT」という映画。映画館で見たかったのだが、機会を逸していた。
 しばらく、DVDレンタルなどしていなかったが、気分転換の意味もあって借りることにした。
 映画の内容は、goo映画あらすじ解説のとおり。

 病弱だった少年は、やがて成長し天津一の格闘家となるが、その傲慢さゆえに恨みを買い、家族に向けられた凶刃によって悲劇のどん底に落ちていく。いくつもの苦悩と、数知れない戦いの果てに、彼を待受けていたのは歴史に残る大舞台。史上初の異種格闘技戦だった。全世界から集まった屈強な男たち。会場に渦巻く興奮と野望。しかし、彼の胸にある思いは、勝者の栄光を掴むこととはまったく無縁の、静かにたぎる情熱だった…。
無法者による殺戮、報復を決意する主人公。獣のように汗を流して自分を鍛え、ついに新たな力を見出した主人公は、血みどろの戦いに勝利を収め、見事に目的を果たす。世界が知る“強さ”の意味を覆す、驚愕のエンターテイメントが、ついに誕生した!(作品資料より)

 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8545/story.html
 最初のシーンに、幼い頃の霍元甲(フォ・ユァンジア)と母との会話がある。
母「武術の一番の目的は人を倒すことではなく、自分に打ち克つことなの、道義をわきまえて、修養を積まなくては。自分の体を鍛え、人の役に立つためよ。ケンカや復讐のためではないわ。お互いを思いやることが大切よ。尊敬される優しい人になってね。」
霍元甲(フォ・ユァンジア)「強ければ皆尊敬するよ。」
母「強い人は怖がられるの。尊敬とは違うわ。」
 しばらく前に、ボクシングの亀田興毅選手のことを書いた。
 彼が、本当の強さを知るのは、いつなのだろうか。こう言う映画を見て、本当の強さとは何か知って欲しいと思う。
 しかし、ボクシングだけでなく、K1でも何でも格闘技は、商業主義に走ってしまっているので仕方ないのかもしれない。勝つことを見せることが求められている・・・。
 そして、unizouはこの母の言葉は、格闘技だけでなくすべての職業に求められていることのように受け取っている。
 この炎天下に行われている高校野球にも同じように「SPIRIT」を感じる。
 特に、今年の決勝は、「SPIRIT」の戦いで、いつも以上に魅せられる何かがある。
 両チームの選手、特に斎藤・田中投手のインタビューにも、それが現れていて聞いていてすがすがしい。今年は、WBCから始まって、野球に「SPIRIT」を感じる年?ということかな。
 この映画で見た「SPIRIT」。どんな分野、どんなスポーツでも、この言葉が根底にあると思い、unizouも「SPIRIT」を大事にしていこうと思う。