限られた時間と潜在意識

 502教室の残り時間「あと、64日。」の表示と受験生のブログを見ると、他の受験生の努力にひたすら感心する。
 unizouの資格の学校の先生も、「これから、過去問を含めて40題の問題を解いてください!」と具体的な対応を教えてくださる。
 とはいうものの、ここのところ、unizouは受験に関して具体的な行動を取れずに過ごしている。取れずには不適切で、取らずに過ごしているというのが本当かもしれない。本当は、ただ、先生のいうとおり、どんことより最優先してやればいいのだが、どうも、簡単に取り組めない。やる気がないのとはちと違うのだが、なかなか具体的な行動に移せないでいるというのが本当のところなのだ。
 というのは、1次試験のためにしばらくできなかった日常生活の細々としたことを片付けている毎日なのである
 では、焦っているかといえば、そうでもない。こんなことをいうと、今必死に取り組んでいる受験生に言わせると、「この大事な時期に、何を・・・?」と思われてしまうかもしれない?
 しかし、今はそれでいいような気がしているというのも事実なのである。
 そんな気持でいたところ、昨日のテレビ朝日報道ステーション」に芥川賞作家の玄侑宋久さんという方が出演して、次のようなことをお話していた。
 「人は、日常生活では自分の都合を優先して生きている。しかし、お盆は、自分の都合を優先することをやめ、先祖や家族のために生きるとういう時なのですよ。」
 確かに、二次試験のために残された時間は少ない。資格試験の合格だけ考えれば、それに没頭するのが一番なのだろう。
 ところが、unizouを含めて、受験生の境遇もさまざまである。
 きっと、unizouと同じように仕事や家庭、それぞれの理由でなかなか二次試験の具体的な勉強ができない人も多いと思う。
 一つには、これから先、それぞれの境遇でいかに集中できる時間を作るか、そして実際に集中できるかも大事なことだと思う。「今時間が取れない」というそのことばかりに目を向けて、「勉強時間がない。」、「勉強できない」と嘆くより、これから先、限られた時間で何かできるかに目を向けるべきなのだとも思う。
 本棚に目を向けると、マーフィー「成功生活」88の方法【三笠書房刊 しまずこういち著】が目に入った。4〜5年前に買って読んだ本だ。付箋のついているところを読むと、次のような下りがある。

 潜在意識は、強制ということを嫌います。数学を嫌いな人が無理やり数学を勉強しても成績があまりよくならないのに対して、潜在意識に数学を勉強する「楽しみ」を刻印した人は、周囲のものが見ると、徹夜で強制的に勉強しているように見えますが、本人は楽しくて勉強しているのですから、驚くほど良い成績を取れるようになるのと同じことなのです。

 この潜在意識は、無意識のことだそうだ。

 あなたには人生におけるすべての問題と障害と困難に打ち勝つことのできる見えない力が備わっています。それは、潜在意識の中に存在しています。潜在意識を上手く活用しなさい。そうすればすべてが可能になります。

 診断士になるということを潜在意識とすれば、苦になることが何もなくなる?
 診断士としてクライアントの相談を受けているunizouの姿を思い浮かべると、どんな事例も興味が湧くし、関連する1次試験の科目ももっと調べたくなる。
 潜在意識の中で診断士としての自分がいれば、世の中のできごともそういった目で見られる?
 そういえば、昨日のニュースで、紳士服の「アオキホールディングス」がTOB(株式公開買い付け)による「フタタ」の完全子会社化を提案し、結局「コナカ」と「フタタ」で株式交換による100%子会社化ということになったという。経営法務で習った株式交換による子会社化が具体的に見られた事例なのかもしれない。
 「このやり方しかない。」と思わないことがいいのかもしれない。あえて「やる気」などと言わなくても、普段から自然体(無意識)で学ぶべきことはたくさんあるのかもしれないとも思えるのは、いさかか安易にすぎるだろうか?