まちなか再生企画

 中心商店街に空き店舗が並ぶシャッター通り、宇都宮や水戸でも顕著であることはunizouも実感しているところであり、このブログでも既に書いたところだ。
 「中小企業政策」、「運営管理」でもまちづくり3法やTMOを中心とした中心市街地のまちづくりについて学んだが、行政サイドとしては、そのためのお膳立てとしての箱、仕組みは用意はできています!と言っているかのようであった。
 しかし、「商業活性化アンケート調査」で、まちなかは必要ないとしているひとは5%しかおらず、住民の大半がまちなかを必要としているにもかかわらず、中心市街地の再生はなかなか進捗しておらず、既存の商店街にお客が回帰することもないのが現実。
 二次試験第Ⅱ問では、小売業の業務改善等が問われることが多いそうだ。それもあって、今興味深く読んでいるのが、読売新聞の年間特集記事である、「豊かさ再発見」の第5部「変わる地域社会」である。中でもこの7日の記事で取り上げられていたのが、「100円商店街の挑戦」。
 それは、山形県新庄市のJR新庄駅に近い「南本町・北本町商店街」で実施されている取り組み。全長約1.キロの通りの両側に7/29、「100円」と書かれた幟が出現し、アクセサリーや餃子など、約70店の店先に並ぶ商品は全て100円で、商店街全体を「100円ショップ」に見立てたイベントを地元NPO団体が企画したのだそうだ。
 NPOのスタッフは、かつて、商店街にあった縁日のようなにぎわいをもう一度復活させたいとその胸の内を語っていた。
 まだスタートしたばかりではあるが、お客さんの出足はいいという。100円でお客さんを誘引し、それをきっかけとして100円以外の商品も売れていく。言ってみれば、おとり価格だらけの商店街というわけだ。安さにわくわくして購買意欲を増す顧客層を対象に打って出た対策といえよう。
 中小企業庁の商業課も、「にぎわう商店街に共通するのは、創造性、専門性、、話題性だ。」と分析する。上記のような生き残りをかけた取り組みに注目し、小売業対策のストックにしていこう。