お盆

 もう、1次試験が終わってから、1週間が過ぎた。
 すっかり、世の中は夏休みモードである。
 それどころか、いつの間にかお盆になっていたのにようやく気付き、先日の13日、母と先祖の供養に墓地へ行った。
 昔は、13日は盆迎えと言って、言葉のとおり先祖の御霊を提灯の火に灯し、家に帰ってきてから仏壇にその火を移して、お盆の間先祖の御霊と一緒に過ごす風習だった。今でもやっているところもあるかもしれないが、unizouの近所では提灯を灯しながら家族が歩く姿はすっかり見なくなった。
 unizouなぞは、提灯に魂が宿っていると考えもせずに、提灯に火がついているのを持って帰るのが楽しくて、いつも、自分がやりたがった記憶がある。それでも、子供心に魂というものに対する恐れや神秘を感じていたのも事実である。人間が越えられない何かを・・・。
 ふと、そんな光景を思い出しながら、昔の人がどれほお魂に対すて厳粛な気持を抱いていたか、考えさせられた。人間は、見えないことに対する恐れをすっかり忘れて、傲慢になってしまったかのようにも思える。すべてが見透かせるかのように思い、意のままにできるかのように思ってしまった?
 しかし、どんなに社会が進歩しようとも、最後は「人と人のつながり」なのだと思う。
 診断士もそうだろう。経営情報システムを勉強していると、すべてが機械化していくかのようだが、昔、上司が良く口にしていた「機械がやれることは機械が、人間がやるべきことは人間が・・・、その選別が大事なこと。何でもかんでも機械ではない。」という言葉を思い出す。最後は「人と人のつながり」ということをいつも考えて、受験勉強を続けようと思う。