自分の夢、家族の生活

 最近、502教室のブログを読んでいて、「診断士になる!」という自分の夢と、家族(妻、夫、子供)の生活に軋轢が生じている人が多いようだ。
 特に、子供さんが小さい時分に診断士受験をしている人たちは、子供さんの世話を伴侶(大抵は妻)に任せ切りにせざるを得ないことで、伴侶との間での軋轢や、子供さんとの触れ合いの少なさなどの実際の生活と自分の夢との板ばさみで、独身者の受験とは違った苦労も多いのだろう。
 そんな人たちのことで、思い出すことがある。
 unizouが、長野に勤務していた数年前のことになる。当時、債権の回収業務をしていたのだが、本当に嫌なクレーマー?と面接したことがあった。
 その人は、どんな説明をしても屁理屈の応酬で、温厚に説明を繰り返していたunizouも、さすがに、「こいつ、ぶん殴ってやろうか!」という気持が湧いていた。もちろんそんなことできるわけないが、気持がそんなだから、いつもと違って顔は赤らみて、のどはからからという状態になっていた。自分の感情を抑えて、穏やかに話すことほど、つらいことはない.
 しかし、しばらくすると、unizouの気持とは裏腹の穏やかな説明で、相手も一応気が休まったのか(理解してはいないと思うが)、終業時間も過ぎていたので帰る段になった。
 ところが、一緒に玄関まで行く途中で話をしていると、誠実に対応したことを評価してくれて和んでいたのか、急に「unizouさんは、家族いるの?」と聞いてきた。「ええ、いますよ。土日は家族サービスで大変ですよ。」と返答した。
 すると、笑いながら嗜めるように「unizouさんは、家族の一員じゃないの?サービスって、何?誰かが誰かにサービスすることなの?家族って、一緒に楽しめばいいんじゃないの?」と切り返されてしまったのだ。
 かのクレーマーも年はunizouと同じか若いくらい。独身なのか、家族がいるのか不明ではあるが、一本取られた感じである。これには、さすがに、「そのとおりですね。一緒に楽しめばいいんですよね。」・・・。
 そして、今、診断士を受験している人たち・・・。
 診断士受験だけではないが、生活のために資格を取得するなら、家族に協力をしてもらって受けるようにするべきだと思う。
 そして、自分の夢として受けたいと思うなら、できる限り、家族との生活を優先して、軋轢を生まないようにすることが大事だと思う。
 特に、子供が小さいうちは、両親との触れ合いが何より大事だと思う。子供が成長すれば、自分の自由になる時間が増えて困るくらいになる。それからでも、資格取得は遅くはないと思う。もし、短期間で受かりたいなら、家族との生活に支障のないように、自分自身が時間をやりくりするべきである。そういう人のほうが受かりやすいのではないかと思うくらい、勤勉に勉強しているケースもある。そして、いつかは必ず受かると思う。
 「自分の夢」として合格しても、誰も喜んでくれる人がいないというのは、寂しいことだと思う。
 ここ数年会社でライフプランを担当して、人生80年時代ということがしっかり身についた。
 それぞれのライフステージで、やるべきことをしっかりやって、その中で時間をやりくりできればそれもいいし、できなければ、時間がたっぷりできるライフステージもある。
 だから、自分の環境に素直に向き合うことが大事だと思うのだが・・・。