「ハリーポッター」の翻訳家・・・。あなたもですか?

 一昨日のブログで、「日本人として・・・」と題して、日本での税負担を嫌って海外で居住している人たちのことを取り上げた。
 「所詮、どんなにいい政策であろうと、その網を掻い潜ってでも、自己の利益に固執する人たちにとっては無策に近いものになる。いたずらに、そういった例外の人たちのことを取り上げて、政策の良し悪しを判断すれば、採るべき道はなくなる。この日本が好きで、日本という国に生まれてよかった。そして、この国でもらったお金は、この国に返そうと思っている人たちが残っていれば、よっぽど常識を離れた政策でない限り、可とせざるを得ない。unizouにしてみれば、貧乏人の僻みかもしれないが、そういった富裕層が日本で恩恵を受けることがないような政策を考えて、いいとこ取りをしないようにしてもらえれば、それで十分満足であると思うのだが・・・。」と・・・。
 そんなことをブログに書いていた矢先に、どうしたことだろう。次のようなニュースが産経新聞の朝刊に掲載されていた。
 世界的ベストセラーを映画化した「ハリーポッター」シリーズを、当然皆さんもご存知だと思う。映画好きなunizouもすべて見て、楽しませてもらった。
 なんと、そのシリーズの邦訳を手掛けた翻訳家、松岡祐子さん(62)が東京国税局の税務調査を受け、平成16年までの3年間に約35億円の申告漏れを指摘されていたことが26日、分かったという。松岡さんはスイスに居住しているとして、日本での確定申告をしていなかったが、国税局から実質的に国内居住者と認定され、追徴税額は過少申告加算税を含め約7億円に上るという。松岡さんは課税処分を不服として異議を申し立て、スイス居住を認めてもらうために日本とスイスの両国間の相互協議を申し立てたとみられるそうだ。
 この人はいくらあれば、足りるのだろう?
 ずっと、スイスに居住したいなら、スイス国籍を取得したらどうだろうかと思ってしまう。
 unizouは、ハワイやニュージーランド、そしてカナダなどは是非住んでみたいとは思うが、もし、どうしても住み続けいたいと思うようになったら、いっそのことアメリカ人、ニュージーランド人やカナダ人になってしまおうと思うだろう。その土地の恩恵を受けながら、何かあったら急に「日本人ですから日本を頼りにしています。」なんて、いけシャーシャーというわけにはいかないだろう。
 頼りにされる日本だって、本当に日本が好きで応分の負担をして住み続けている日本人だって困る。日本人の血、アイディンティティは、国籍は変わっても、誰もそれを奪うことはできないのだから、気にせずに日本国籍を捨てたら良いと思う。
 制度の面で、日本人としての享受を受けない覚悟なら、国籍を変えるべきなのだ。
 「そういった富裕層が日本で恩恵を受けることがないような政策を考えて、いいとこ取りをしないようにしてもらえれば、それで十分満足であると思うのだが・・・。」という先日のブログの答えは、そうか、国籍で課税すればいいんだ。
 でも、国籍だけでは不十分だな・・・?もっと、いい手を誰か考えて!
 それにしても、どんなにお金があっても、松岡さんのように物欲だけは満足しないのだろうか?
 そして、unizouも同じなのかな?
 お金を残すことばかりを考えて生きているとしたら、むなしいな・・・。
 映画は見たけど、翻訳本は読んでなかったのが、unizouにとってはせめてもの救いかな・・・。と思っている。