「ユニクロ」の新低価格ブランドは「G.U.(ジーユー)」

 カジュアル衣料量販店「ユニクロ」を展開する㈱ファーストリテイリング20日、大手スーパーのダイエーと提携して、新たに開発した低価格ブランド「G.U.(ジーユー)」の初の新作発表を行ったと報じられた(http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20060721ok03.htm)。
 ブランド名の「G.U.(ジーユー)」由来は「自由」から。㈱ファーストリテイリング全額出資子会社ジーユー(本店:千代田区)が商品企画から店舗運営まで手掛け、第1号店をこの10月、ダイエー南行徳店にオープンする。その後は、ダイエーの店舗内を中心に3年で100店に拡大、ゆくゆくは、「ユニクロ」に次ぐ主力ブランドに育成し、グループ年商1兆円構想の実現を目指すという。
 商品の中心価格帯は、カジュアルシャツ1490円、長袖のTシャツ890円、パンツ1890円と、「ユニクロ」の商品より3―4割安くなる見通し。なお、㈱ファーストリテイリングが「ユニクロ」よりも低い価格帯を手掛けるのは、今回の「G.U.(ジーユー)」が初めてだそうだ。
 ユニクロが簡素なデザインの商品を中心としているのに対し、ジーユーは最新の流行を取り入れるのが特徴で、最短1カ月で商品を入れ替える「ユニクロ」に対し、「G.U.(ジーユー)」は最短2週間で入れ替える。
 さて、この今回の㈱ファーストリテイリングのブランド戦略を「企業経営理論」的に分析するとどうなるだろうか?
 そう「コトラーのによる4つのブランド戦略」だ。製品カテゴリーが既存製品か、新製品か、ブランド名が既存のブランド名か新たなブランド名かによって、「ライン拡張」、「マルチブランド」、「ブランド拡張」、「新ブランド」の4つに戦略を分ける。
 本件は、ブランド名は、「G.U.(ジーユー)」と新たなブランド名であるが、製品カテゴリーは、同じ衣料製品であることから、「マルチブランド」戦略ということになろう。
 直前期、新聞記事もこうやって、頭の整理に活用する。切羽詰るunizou、目下ラストスパート中である。