運営管理に四苦八苦して、ベルクに思う・・・

 運営管理に四苦八苦している。
 診断士の受験科目の中で、自分にとって一番身近でない科目で、想像もできない部分が多い。
 だから、イメージが浸透せず、覚えられないという感じである。
 ほかの科目は、曲がりなりにも、記憶として頭の中に残るのに、運営管理だけはどうも頭の中に張り付かない。だから、これこそまさに丸暗記に近いやり方である。
 本当は理解して進みたいのに、理解するのが容易でないのだ。
 実際の現場に出たら、一番必要な部分に関することなのに・・・。
 そして、実際に現場に立ったことを想像すると、知識だけでは、経営者の皆さんの長年の経験には敵わない自分の無残な姿が目に浮かぶ。
 いまの状態だと、きっと、自分の言葉に説得力もないだろう。
 ましてや、机上で習ったことを試験に出て解いていくのと、実戦で使うのは大きな違いがある。
 まだまだ、試験勉強としての学習とは違って、学ばなければいけないことがたくさんあるに違いない。
 そんな状況のせいか、最近、ほぼ毎週末に買い出しに出かけるスーパーで、陳列の仕方や鮮度が大事な食材商品の値下げ処分の仕方が結構気になっている。
 その店は、unizouが住む地域に多分昨年だったと思うが、以前からあるヨークマートマルエツなどのスーパーがある競合がひしめくところに出店してきた。
 その店の名は、ベルクといい、埼玉・群馬に展開する食品スーパーマーケットで、最近急速に店舗展開を図っている成長企業のようだ。
 ベルクのホームページ(http://www.belc.co.jp/index2.html)によると、「「Better Life with Community(地域社会の人々により充実した生活を)」をCIコンセプトに、生鮮食料品を中心に生活用品を取り扱っており、地域密着型のストアづくりに取り組んでおります。 チェーン展開、店舗の標準化、作業の効率化等によりコスト削減と同時に、流通経路や産地開発等で商品力を高め、また、買い回り易い売場と広い駐車場で、今後も多くのお客様に支持される店舗展開を続けてまいります。」とある。
 ベルクをすごいと思うのは、例えば「パン、デザート、生鮮食品」など鮮度が大事な商品については、値下げ処分が早いこと。 これは、「鮮度が落ちた」と認識したらすぐに値下げ(商品を安く提供)して在庫を減らしながら、鮮度のいい商品にすぐに換える。できる限り鮮度のいい物を消費者に提供しようという店側のコンセプトなのだろう。消費者にしてみる売れ残り商品であっても安くなって得したという意識と、この店では商品管理が徹底していて、鮮度のいい商品が並ぶという意識付けになって安心感を与えるのではないのだろうか。
 もう一つ、不思議なのは、レジ前陳列というのだろうか?、「良水オアシス」という水を提供している。これが、順番待ちの状態でお客が購入しているのである。
 ベルクのホームページによると、・・・
NASAの最新技術を活用したミクロの膜で、水の中に含まれている有害な塩素化合物やダイオキシン等の不純物を除去した安全でおいしいお水です。清涼飲料水としても保健所の許可を受けています。」
 競争が激しい小売業界にあって、古豪スーパーと張り合っていくのは大変なこと。
 でも、社長メッセージをみると、成長企業であるのも当然といえるかもしれない。
「私の信条は、ビジネスとプライベートをはっきり分けることです。
(1)豊かな休日、少ない残業時間(月平均10時間以内)が (2)仕事への集中力を生み生産性を上げ、 (3)業界水準でより高い給与体系を実現。
 さらに(3)は(1)に結びつき、その積み重ねが、それぞれの人の「良い人生」を創るのではないでしょうか。私は、チェーンストアづくりに強い信念を持った従業員とともに、これを実現いたします。」
 こういった社長の下では、安心して働けるのではないだろうか。unizouの会社でも見習いたいくらい。残業時間を減らすように幹部社員が口を酸っぱくして言ってるが、何の工夫をしているわけでもなく実際にはお念仏の域をでない。
 また、働く従業員の目的意識もはっきりと打ち出している。こういった企業は、離職率も低いのではないだろうか。
 運営管理の勉強がてら、今後の成長を期待しつつ注視していきたいと思う。