迫りくる試験とジャネの法則、そして今を生きる

 ジャネの法則ジャネーの法則)をご存知だろうか。
 ブログで取り上げている人も多いので、目にする機会があるかもしれない。
 「ある人の生涯のある時期における一定時間の心理的長さは、その人のその時までの生涯の長さの逆数に比例する。」というもので、年齢を重ねるごとに心理的な時間を短く感じるというもの。
 その法則のせいかわからないが、今年もあっという間に半年が過ぎた。
 いろいろ理由を考えてみると、思い当たる節がある。
 というのは、・・・。
 社内でunizouの周りの人たちを見ていると、与えられた仕事を給料のために淡々とこなしているだけで、月日を重ねてもこの仕事が好きだという感じには見えない。
 人事異動の時期のことを思い浮かべると、やっている仕事に満足感を覚えていて、次のポストや仕事に移ることを寂しいと感じていそうな人をあまり見たことがない。反面、自分の望まないポストに移ることに不満げな顔をしたり、望みどおりになって満面の笑みを浮かべたりしている人の顔は良く見かける。
 unizouは、今まで「これが好き」とか「これがやりたい」と思って就いた仕事はなかったが、どれもやってみると面白くて、できるなら一通りの結果が出るまで続けたいと思ってしまう。
 他の社員が通過点にしか思っていないのに比べると、異質な社員かもしれない。
 人事異動はサラリーマンなら当然のことなのだが、unizouの会社では、仕事の中身を重視してその人が求められてポストに就くことが少なく、人事異動が最終的にポストを上り詰めるための通過点にしか過ぎないことが、unizouには最近少し重荷になっている。そのポストに近づけば近づくほど、自分のやりたいこととは遠ざかっている気がして、憂鬱な気分になる。
 そして、こういう人生を送っていると、「自分のやりたいことを自分の責任でやれる道を選ぶほうがいいのかな」と思うようにもなっている。
 もちろん、その方が大変なことだと理解していても・・・。
 unizouの会社では、上昇志向の人たちは支店長で退職することを望んでいる。
 支店長になると50人〜250人の社員を統率することになり、責任も思い。
 昔と違っていろんな社員が多くなったので、簡単に「統率する」といっても至難のことである。
 ましてや、自分がやったことで責任を取らされるのならまだしも、そうでないこともある。
 それなのに、「支店長になりたい」と若いうちから望んでいる社員がいるというのを聞くと、一体、「責任」ということがわかっていっているのかしらと疑ってしまう。
 そういう社員に限って、ポストや仕事は通過点に過ぎないと思って、本気で取り組んでいるわけでもなく、大して責任も感じていない。「1年が大過なく過ぎればいい。」という感じなのだ。だから、攻めの仕事をする人が少ない。そして、最初に書いた「この仕事が好きだという感じには見えない。」ことになるし、「今やっている仕事を離れることに寂しさを感じている人が少ない。」ことになる。
 時があっという間に過ぎるのは、通過点としか考えていないような人たちと一緒にいることで、ジャネの法則以上に時間を早く感じているのではないかと・・・。
そんなこんなで、「中小企業診断士の資格を絶対に取らねば・・・」と強く思っている。
 ところが、皮肉なことに、ジャネの法則以上に時間を早く感じているせいで、いつのまにか試験もあと20日と迫ってしまった。
 一発合格を狙っているが、試験のための学習でさえ相当のボリュームがあり、かなり焦っているのも事実。
 反面、資格の学校のテキストに出ていることを実務ではどう生かすのだろうと、つい考えながら学習しているときもある。
 大事なのは、会社での仕事も診断士の学習も、いま、何をやるかであって、先のことは、「いま」が連綿として続く結果なのだと考えることにしようと思う。