整理術とSLCP-JCF98

 最近、自分の書類整理とパソコンのファイル整理の下手さに、呆れている。
 一方で、「人間関係を捨てるのは、いとも簡単にしている?」と感じている。
 書類整理とパソコンのファイル整理については、以前から仕事は整理の速さで決まるということを実感していたので、整理術に関する本を読んだりして努力していたのだが、一向に改まらない。
 何が原因かというのは自分でも気付いていて、それは、「捨てられない」という自分の性格にあると思っている。
 何か役に立つと思う資料は、やたらに取っておいて机に積み上げてしまう。パソコンのファイルは、最初はカテゴリー別に分けているのだが、そのうちにぐちゃぐちゃになってしまう。
 そんなこんなで、いつも書類やファイルを捜すのに時間がかかり、その時間を積み上げていくと、結構な時間になるのではないかと、今更ながら反省している。
 整理術の極意は、本当に「捨てる」ことにあると実感させられている。
 そして「人間関係」については、こう言う話である。
 以前にも書いたが、昨年から、unizouをリーダーにシステム開発専担者の若手男性社員、実際に業務に関わっている女性若手社員などでシステム開発を行ってきた。若手女性社員から業務のプロセスを聞きながら(POA Process Oriented Approach)、業者がシステム化していった。その過程を何度も繰り返しながら、最終的に作り上げて5月に運用を開始したはずだった。
 ところが、最近になって、かの若手女性社員は、「今までの業務処理の仕方のほうが良かった。紙で書類を出してもらったほうが良かった。」とunizouに直接言わずに触れ回っている。直接言わないことが、unizouには嫌らしく感じて、我慢できない。若手女性若手社員の身勝手さについに切れてしまったという感じである。といっても、こちらから何か怒ったとか、何らかのアクションを起こしたというのではない。何もアクションをしなかったということで、「人間関係を捨てた」と思っている。専担になっていた若手男性社員もさすがに、黙り込んでしまった。
 女性若手社員が、悪いとは言わないが、一緒に考えながらシステム化していたと思っていたのに、いつの間にか、チームからいなくなって、川の対岸で批判しているという構図。
 なんともやりきれない。
 ここでも、診断士の資格取得のための学習が生かされる。
 「システム開発取引の共通フレーム」というのを、経営情報システムで習った。
システム開発作業全般(企画・開発・運用・保守)にわたって、購入者(取得者)と供給者に「共通の物差し」や「共通語」を提供するSLCP-JCF98というのがある。
 共通フレームを使用することによって、作業範囲や作業内容を可視化して明確にし、二社間取引を円滑に進められるようにすることを目的としているという。
 結果的に、業者からしてみれば、当初の作業範囲や作業内容を超えてしまったということになる。
 若手女性社員が、追加で改修を希望した内容は、当初の予算を大幅に上回り、3倍程度の見積もりとなった。
 何とかしてやりたい気持はあるものの、対岸にいる彼女をみると、気持とは裏腹に、もう金輪際関わらないという気持が強くなっている。
 それでも、実際のところは、整理術の極意のごとく人間関係を簡単に「捨てる」ことにも、本心では納得しているわけではなく、こればかりは、こちらからアクションを起こすことができないジレンマを感じている。