科目間の連結環

 一次試験前の資格の学校での講義が今日で終了した。
 二次対策が始まるお盆までは1人旅となる。
 これまで、7科目を1年かけて勉強してきたわけだが、最近答練や模試を受けていると、運営管理の問題か中小企業経営の問題か区別がつかないことがままある。
 7科目が何らか関連し合っていて、まるで連結環を築いているかのようだ。
 例えば、『企業経営理論』で取り上げられたイノベーションの中のMOT(技術経営)によって構築された技術戦略は、各企業で具体的に研究開発、マーケティングという形で実行される。その取組みの様子は、大企業と中小企業とを比較して、『中小企業経営』において取り上げられていた。研究開発の成果は、大企業では、特許・実用新案などの知的財産権を取得してノウハウ保持をするのに対し、中小企業では、社外秘にしていることが多い。そして、知的財産制度については、『経営法務』で詳細を学ぶ。特許権は、設定登録により発生し、特許出願日から20年存続する。
 今日講師の先生が、コカコーラ社は、コカコーラの製法を社外秘にしていると紹介した。その理由は、特許は20年しか権利が存続せず、経過後は開示されてしまうためだそうだ。今なおその製法は厳重な管理下にあるという。技術戦略観は、企業ごと様々だという一例だ(http://www.cocacola.co.jp/products/lineup/cocacola/)。
 そう、試験科目は互いに関連し合っている。
 科目内の縦断的な繋がりと科目間の横断的な繋がりに気付いてきたら、あと試験まで1か月というのが正直なところ。体調万全に臨みたい。