横田夫妻に対する酷い仕打ち

 これほど、酷い仕打ちがあるのだろうか?
 テレビに流される横田めぐみさんの夫の可能性が高い韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さんと母親、崔桂月(チェ・ケウォル)さんと姉、金英子(キム・ヨンジャ)さん(48)の対面シーン。
 横田めぐみさんのご両親の横田滋さんと横田早紀江さんご夫妻が、そのシーンを複雑な面持ちで眺めている様子が映し出される。
 同じ拉致被害者として、親子の再会を喜ぶ反面、北朝鮮の今回のやり方に対する憤り、そして、自分たちがめぐみさんに会えないつらさなどが、交錯しているのだろう。
 これほど、「何が何でも、俺たちのやり方に従え!」という傲慢さ、非道さが、あっていいものだろうか?
 それも自分たちが拉致という犯罪、しかも国家として犯したと認めているにも関わらずにである。
 もしできることなら、めぐみさんの居場所まで行って奪還してきたいと思うのは、家族や知人だけでなく、横田ご夫妻の気持が理解できる血の通っている人間なら当然のことだと思う。unizouも、ご夫妻の気持を思うと、いてもたってもいられなくなるくらいである。
 それにしても、不可思議なのは、韓国という国である。
 人は、非道な暴力(北朝鮮との戦争)にさらされる危険があると、何もかも言いなりになってしまうのだろうか?韓国の人たちも、一部の拉致被害者より、日々の暮らしが大事なのだろう。
 結局、金大中元大統領が打ち出した太陽政策で南北融和を図ったが、今も何も変わらずに混迷を深めいているだけとしか言いようがない。
 北朝鮮で虐げられている人たちは変わらずに虐げられ続け、そして、韓国、日本の拉致被害者は、人権を蹂躙されたままなのだから。
 今では、金大中元大統領に、ノーベル平和賞を贈ったのも茶番に思えるくらいである。
 大阪府東大阪市の男子大学生ら3人が約10人のグループに拉致、暴行され、2人が行方不明になった事件の報道を見て、きっと、今回の件について、将来韓国の人たちが感じるだろうと想像できることがあった。
 事件の報道の中で、解放された被害者は、主犯格の無職小林竜司容疑者から「お前が止めを刺せ」と強要され、瀕死の被害者に向けて石を投げたという。
 きっと、解放された被害者は、自分の命惜しさにそうしたことを一生苦しまざるを得なくなるだろうと思うのだ。きっと、一緒に死んだほうが楽だったといつか思うようになる気がしてならない。
 それほど、殺された被害者の悲惨な姿を目にしているということは、それだけ自分のしたことに、仕方がないこととは言え、人として生きていくうえで重荷(自分が犯罪者でないにも関わらずである。)になると思うのだ。
 韓国の人たちも、今は、きっと、それほどは感じない。でも、今選んだ太陽政策は、まともな国なら通じるが、横田早紀江さんがいつも言うように、異常な国には通じない。
 もし、韓国人、日本人などの拉致被害者北朝鮮で苦しんでいる人たちを見捨ててしまえば、「天に唾する行為」で、自分たちがその苦しみに遭うことになりかねないと肝に銘じて欲しい。誰かの犠牲に成り立っていることは、自分にそのお鉢が回ってこないと、保障してくれているものではないのだから・・・。