時代錯誤の上司とキャリアターゲット

 一昨日、久しぶりに帰りが遅くなった。
 残業で残っていたのが数人で、そのうちの一人、昨年の異動で宇都宮支店からきた若手社員のM君と駅まで帰りが一緒になった。
 支社から電車に乗るまでの時間、20分くらいだったが、彼が会社の有志でこの前の土日に行われた尾瀬ハイキングに参加したときのことを話してくれた。
 彼は参加者のうちで一番若い社員だったので、初めて参加したにもかかわらず幹事役だったようだ。
 そして、参加した人間は、unizouが何年か前に在籍した部署のメンバーがほとんどだったという。
 この尾瀬ハイキングは、何年も続けて行われていて、unizouにも当時参加の誘いがあった。どうしても、尾瀬ハイキングに行くというより飲み会の延長という感じが嫌で参加しなかった。
 実は、この尾瀬ハイキングは、以前、生理的にどうしても好きになれないと書いたN元課長の権威を示威する場所で、N元課長に繋がりたい人たちが参加しているというのが実情。
 この人たちは、本当に尾瀬を楽しみたいのかという気があるのか、いつも疑っている。ただ、金魚の糞よろしく付いているだけで、自立的に何か考えているわけではない感じなのだ。
 そして、M君の話。
 M君は、笑いながら、「私、以前いた系統を除名されたんですよ。」と言う。
 山小屋に宿泊した夜、酒を断ったら、N元課長から「酒が飲めないようなら、オマエは●●系統を除名だ!!」と言われたという。
 N元課長、unizou、そしてM君も宇都宮支店で同じ系列の仕事をしている。
 unizouも、以前の部署にいられなくなったのは、酒が飲めないせい?
 何だか、むなしくなってくる。
 でも、こんな時代錯誤の人がいるのかと、改めて情けない会社のような気がしている。
 こんな人がいて、「今の若者は・・・?」と言えるのか。こんなひとなら、絶対に中谷彰宏氏の著書「こんな上司と働きたい」【PHP文庫】のキャリアターゲットには絶対にならない。
 そういえば、当時、N元課長が本店で一緒だった大阪支社の社員が、若手社員と一緒にうちの支社に来たことがあった。
 夜、懇親会が開かれたのだが、多勢に二人なので、注がれるままの若手社員が酔いつぶれてしまって、店で動けなくなってしまった。
 若手社員を心配しているunizouの耳を一瞬疑うN元課長の声が聞こえてきた。
 本店で一緒だった大阪支社の社員に「なんだ、だらしない。教育が足りないぞ。」と真顔で話しているのだ。
 N元課長も、後数年で退職となる。一緒に尾瀬に行った人たちは、その後の介抱もきちんとしてあげるのだろうか?
 辞めた後に、何もできないが感謝の気持が消えない先輩、たまには一緒に飲んで話を聞かせてもらいたいと思う人ほど、会社には寄り付かない。年賀状で、励ましの言葉をいただくだけである。
 今回除名されたM君、そして、とうに除名されたunizouも、どうせ除名期間は残り後数年?違う系列で、大いに羽を伸ばさせてもらおう。