構造改革特区

 那覇港国際物流○○(那覇港管理組合)、小豆島・内海町オリーブ振興○○(小豆島町)、日本のふるさと再生○○(遠野市)、みなとの賑わい○○(横浜市)。
○○に入る言葉は何でしょう?
標題にあるから見当がつくかな?そう、答えは特区。
 平成14年12月18日、教育、農業、社会福祉などの分野における構造改革を推進し、地域の活性化を図り、国民経済を発展せることを目的として、構造改革特別区域法が制定された(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou2/)。
 構造改革特区とは、この構造改革特別区域法で設置が認められ、特定の地域にだけ全国
一律の規制とは違う制度を認める仕組みのことである。
現在全国に847件の特区がある(http://www.wagamachigenki.jp/saisei/03.htm)。そして、6月30日までは、特区集中受付月間中だそうだ。
 面白いものには、平成17年3月28日付で認定された久留米カブトムシ特区久留米市)、昆虫の飼育のための野積みを可能とする家畜排せつ物の適正管理義務に係る特例措置を活用して、小中学校等へのカブトムシの配布という酪農家のボランティア活動を継続することにより、カブトムシを橋渡し役とした都市と農村の交流を図るというもの。青少年の健全育成並びに児童等に対する教育に大きく寄与することが目的。
 ほかには、平成15年10月24日付で認定されたビジネス人材育成特区(大阪市)、株式会社による学校設置の特例を活用して、株式会社に大学や専門職大学院の開校を認め、高い専門性を持った人材の輩出などを図るというもので、平成25年度までに卒業生及び科目等履修生からの起業者数636人を目指す。
 地域再生が重要なのは、中小企業経営、運営管理で学んだ。そして、地域商標登録制度、JAPANブランド育成支援事業、TMOなどの政策があることも知った。そして、この構造改革特区もしかり。
 しかし、制度は手厚くともいまいち思うように進んでいない現実があるのも事実。箱ばかりで実が追いついていない。特区についても目的・ジャンルが異なるとは言え、既に特区の数は847件に上り、消費者・利用者サイドから見たらなかなか見分けがつかないとも言えよう。HPを見る限り、面白いアイデアも含まれているようだ。
 せっかく見知った制度だ。どのような地域の活性化を目指し、地域を限定した規制緩和を受け、どう地域に貢献しているのか。これからチェックしてみたい。