診断士の「深さ、幅の広さ」と観音さまの抜苦与楽
直前答練が怒涛のように押し寄せ、かなり痛めつけられている。
テキストを見直すと、さらっと学習してきたことも出題されていて、かなりボリュームがあることにいまさらながら、圧倒される。
テキストを眺めては「深いな〜」、「幅が広いな〜」と思いつつ、復習している。
復習も、そんな状態のせいか、スローテンポになる。結局理解していないと、すぐ忘れてしまうので、まあ仕方ないかとも思っているのだが・・・。一体、間に合うかしら?
それにしても、どうして、どの科目も、こんなにカタカナと外国人の名前が多いのかと、うんざりする。日本人の名前で、覚えなきゃいけないというのは、集団機能という観点からリーダーシップの類型化を試みたPM理論の三隅二不二氏ぐらい・・・?
もっといたかな?いたとしたら、まずい・・・。学習不足を露呈することに・・・。
ドラッカー氏は、経営というより、人生哲学に共感を覚えて、忘れることはないが、他の人はなかなか覚えにくい名前ばかり。
もっと、日本人に活躍していただきたいと、ちょっと恨めしく思う。
と、言いつつも、実務になれば、分厚いテキスト以上の何かを、もっと求められるのだろうと、何だかわくわくするような気分にもなっている。
昨日も、中小企業政策を勉強しながら、売掛債権担保融資保証制度*1のことで立ち止まってしまった。
しかし、テキストには、制度があっても、金融機関や取引先の理解などが得られず、実際に資金調達の手段として活用するまでの苦労が大変だったという企業の話が掲載されていた。中小企業の支援制度が、行政の力の入れ方、金融機関のあり方、企業の資金調達に対する消極的姿勢などの理由で、「仏作って魂いれず」となっているものが日本では多い気がする。
実際に、unizouが5年前に勤務した長野支店でも、セーフティネット貸付制度を上手く利用していた企業もあったが、そうでない企業がほとんどだった。
私募債も同様で、担保保証もなしに親類縁者から借りるということよりも、きちんと私募債という制度を利用するほうがいいと思っている。
貸す側は、市場の金利よりも若干高めの利息をもらい、借りる側も市場の貸出金利よりも安い利息で借りられる。そして、貸す側も制度を理解して、なあなあで借りるのでないから、貸し倒れることもあることを承知しているということになり、借りる側は、責任を持って思う存分に使える。
そんなことやこんなことをコンサルティングして・・・、なんて考えていたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。
6/16のブログ「農業と診断士」にコメントをいただいて、診断士が農業をコンサルティングすることに同じように関心を持っている人がいることにびっくりした。(そんなことを考えるのは、unizouだけかと驕っていた?自分がバカだった。心ある人は、世の中さくさんいて、捨てたもんじゃないといつも思う。)
先日、公方俊良氏の「般若心教 人生を強く生きる101のヒント」【三笠書房刊】を紹介したが、今日も、一つ紹介したい。
その中で、「人には魚を与えるより、魚の捕り方をおしえてやれ」という項がある。
観音さまの慈悲のお働きの徳を抜苦与楽と申します。(中略)
観音さまは、まず苦しみにある人から、相手の苦しみの実情をつぶさにお聞きになられ、相手と同じ立場に立たれるのです。これが相手の音声を観察するということで、観音さまといわれるのです。相手と同じ立場に立てば、相手がうれしい時は喜び、相手が悲しいときは泣くという一体感に立てます。苦しみの8割は相手に聞いてもらっただけで解消するといわれています。これが観音さまの慈悲の徳といえます。
次に観音さまは、相手と共に解決策を考え、智恵を発揮し、その人に応じた魚の捕り方を教えられるのです。そうすればその人は一生幸せに導かれるでしょう。これが、与楽です。
今まで、農業に対して、行政や国民は、どう取り組んできたのだろうか・・・?
それから、13日、14日とブログに書いた藤田憲一氏のことが、今日の読売新聞の社会面の「ひと」に掲載されていましたので、興味のある方は是非読んでみてはいかがでしょうか。