ナチュラルスイート製法

 毎朝野菜ジュースを飲むことが、出勤後の習慣のひとつである。
 大概飲むのは伊藤園の「1日分の野菜」の280gペットボトルか「充実野菜」350gのペットボトル。
 12日の読売新聞の朝刊に、この2品について、「より美しく、より健康に、伊藤園の野菜ジュースシリーズ」と題して一面広告が打たれた。
 何でも、伊藤園の特許製法「ナチュラルスイート製法」で、にんじんをゆでてからしぼっているため、βカロチンの吸収率が34%もアップ、安全性・健康性を高めるばかりか、さらにおいしく味わい深くなったという。
 伊藤園のホームページを早速チェックしたところ、この特許製法は、方法特許3362247号と判明(http://www.itoen.co.jp/yasai/news/news.html)。
 例のごとく、特許電子図書館へ。登録番号3362247で検索し、ヒットする。
 驚いたのは、出願日が平成9年(1997)5月20日で、公開日が平成10年(1998)12月2日
と随分前であったこと。
 ナチュラルスイート製法とやらは、今回の製品リニューアルのために発明されたものかと思いきや、製法それ自体はとっくのとんに産み出されて、この特許製法を全面に出した製品の新発売時期ががたまたま今だっただけなのだ。
 発明と製品とのタイムラグを感じずにはいられない。
 今朝飲んだ「充実野菜」は、リニューアル後の製品だった。ペットボトル正面に目立つ色で「新発売成分充実」と書かれ、側面にはナチュラルスイート製法の説明が書かれている。
 言われてみると、確かに今まで以上に甘味が増して飲みやすくなったような気がする。
 特許権について学習してから、勉強仲間と身近な製品・商品に特許番号を探しているが、これが意外や意外、なかなか見つからない。
 今日の発見は、方法特許だ。ポイント3倍稼げそうだな。