農業と診断士

 一昨日、長岡市へ新幹線で出張した。
 新幹線から沿線を見ると、大宮駅から先は、各駅の周辺を除いて、どこでも田んぼと畑、そして点在する住宅や林が広がっている。
 田んぼや畑が広がっている光景を見て、食料自給率が低いといわれていることに、どれほど日本人は食べるのかといぶかしく思う。
 食糧自給率とは、その国(県)で必要な食料が自分の国(県)でどのくらいつくられているかという割合のこと。
 なぜ、食料自給率が低いのかというと、ごはんを食べる量が減って,肉や油を使った料理がたくさん食べるようになったからで、人口に比べて国土の狭い日本では,油の原料(大豆など)や家畜のエサ(とうもろこしなど)を十分につくることができず,輸入に頼っているためという。
 農林水産省のホームページの「食料自給率について」を見てみる。 (http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyu/jikyu_top.htm
 そこには、「世界の食料需給が中長期的にはひっ迫する可能性があると見込まれる中、我が国の食料自給率は年々低下し、主要先進国の中で最低の水準となっている。」と書かれている。
 世界の人口が中国やインド、そして発展途上国の影響で、増え続けていることは事実であり、それらの国が、食料難になることは、今のままで行けば容易に推測できる。
 しかし、日本においては、数字のマジックではないのかと思うのである。
 食生活が変わったのに、その食料を作っていない。だから、当然のことなのでは?
 「米中心の農業政策と農業を商売として取り組むことを拒んできた農家と族議員の、戦後何十年もの政策の結果。」という気がする。
 中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家であり、商業や工業、特にIT関連企業などのベンチャー企業コンサルタントの中心のように聞いている。
 しかし、unizouは、以前農家に対する融資を担当していた経験があり、その実情を少し知っていることもあって、農業を非常に将来性があり、重要なものと考え、興味を持っている。
 できれば、診断士になった暁には、農業も重要なコンサルタントの対象としたい。
 今、農業のあり方を見つめなおして、真摯に取り組んでいる人たちも大勢いる。
 そういった人たちと、食料ニーズと生産をマッチングさせ、活気のある市場を展開できたらと思う。そうなったら、食料自給率も必然的に上がっていくだろうし、後継者がいない産業から魅力のある産業へ、変わっていくのではないかと、勝手に思い込んでいる。
 諸外国の安い労働力と大量生産にはとても叶わないが、質、農業の機械化などによる価格、勝負できる手駒は持っているような気がする。
 バランスのいい産業構造も、国としては重要なことだと、診断士の勉強をしながらふと思ったりして、受かってもいない診断士になったつもりになる。
 そんなことより、中小企業経営・中小企業政策の問題集を1つでも多くやらねば・・・。