今村昌平と直前答練

 企業経営理論の直前答練で返り討ちにあった。
 えっ?何、この問題・・・?こんなの勉強したっけ?という感じの問題と選択肢・・・。
復習をしてみると、・・・。
 全然、想定外の問題もあったが、問題の出され方に戸惑っていて、実はしっかり勉強していたじゃない?ということに気が付いた。
 やはり、テキストで順序だてて説明されているのと実戦とは違うということを、改めて思い知らされる。
 理解しているつもりでも、テキストから離れてしまうと、さっぱり思い出せない。
 及第点にも届かないことになるのは、当然だという結論に至る。
 本当に、試験中は、問題と今まで習ったことの関連性もイメージできなかった。
 そういえば、昨年、資格の学校に通い始めた頃の講義で、H講師が言っていたことを思い出した。
 「暗記だけではダメですよ。理解していないと・・・。暗記したことを忘れていきますからね。」
 理解が完全に足りないから、今の状態では暗記もままならない。
 幸いなことに、企業経営理論は面白い。どの科目にも相互に通じていて、幅が広い。計算問題とは違って、本当は答えのない科目(究極的には、企業の人間相手のマーケティングだったり、企業内部の人間のことだったりと、すべて人間がらみだからだ。)だと思っている。
 つまり、組織論は、内部の人間関係。マーケティングは、外の人間に対するアプローチ。
 人間を知らないとできないことばかりで、今のやり方が最善ではなく生き物のように変化していくから面白い。
 暗記しようと思わなくても、理解可能な科目だと思う。結果として、暗記しているということに・・・
 中小企業診断士になろうと思った理由は、unizouは、常々「人間は面白い」と思っていて、企業活動はその人間の活動そのものだと思っていること。また、企業を取り巻く状況が時間とともに変わっていって、それに対応するように自分も変えていかなければいけないという面白さがあると勝手に思っている。
 先週亡くなった映画監督の今村昌平さんが、人間に対する興味で映画を撮り続けていたと、報道されていた。人間の業というべきものに興味があったという。
 今村昌平監督の言葉、そのものを思い出して書けないのが残念なのだが、「人間はなんと真面目な存在か、なんと助平な存在か・・・」といった感じだったと思う。
 真面目の部分が、もっといろいろなバリエーションで語られていたのだが・・・。
 ITを駆使したり、製品が向上したりと、確かに昔とやり方は変わったかもしれないが、誰が主役で、誰を相手にやるのかということは、変わっていない。
 某映画評論家の「映画って本当に素晴らしいですね〜」ではないが、「中小企業診断士って本当に素晴らしいですね〜」と言えるように、人間を味わいながら、なんと不可思議なものを神は創り賜ったか?と思いながら・・・。
 だから、身の回りのことを考えるように、復習していこうと思う。
1次試験までもう60日をきったと考えずに、まだ60日もあると考えて・・・。