人に対する関心と目標管理制度

 自分でも不思議なことだと思っているのだが、他人の表出されていない本当の気持がわかるという気がしてる。
 その人の様子をみていると、なんとなくわかるといった感じであるが・・・。
 それは、大体において当たっていると思う。
 いや、確認したことはないので、きっと、そうだろうと思っている。というのは、それを裏付けるような経験を、実際には何度もしているから・・・。

 そんな力をどこで授かったのだろう。
 裕福な家庭に育ったわけではなく、貧しいかったゆえに自分の中にあったコンプレックスが、そういう力を持たせてくれたという気がしないでもない。
 小さい頃から、いわゆる、「顔色を窺う。」ということが多かったせいで、人の態度からその本心が読み取れるということ・・・。
 どんなに笑顔の人でも、マイナスの要素を見て取れる場合があるし、逆に落ち込んだり、普通にしていたりする人を見て、プラスの力を見て取る場合もある。
 プラスの力が、体から放射されていると感じてしまう。

 ふと思うと・・・?unizouの周りの人は、そういう経験をしていないのだろうか?
 今までの人たちは、誰もそんなことを感じていないような気がする。
 以前、幹部の人から、「unizou君は何だか怖いね。」と言われたことがある。「こころを見透かされている感じだ。」とも・・・。だから、後ろめたい上司は、あまり寄り付かない。

 今、unizouには、上司と部下の関係でない、業務を一緒にしている係長と係員の二人がいる。
 この係長のことを、unizouはどうしても胡散臭いと感じている。
 別に仲が悪いとか、悪くないということではない。
 当の係長は、普段は、「仕事の段取りが悪い。自分の仕事を見ていない。」と上司の不満ばかり口にしているのだが、いざ、お酒の席に呼ばれようなら、「待ってました!」とばかりに出かけていく。
 それが一体どういうことかというと、普段の不満を口にしている状態のときの「気に入られたい。」「気にして欲しい。」「こんなにがんばってるの気が付いてよ!」といった心の裏側が、unizouには手に取るように伝わってくるのだ。
 だから、「待ってました。」となるのが、予想できる。しかし、unizouは、そんな腹黒さは許せない・・・。

 ところで、目標管理制度における上司の役割というのが、直前答錬に出ていた。

  • 部下に要望や目標設定のガイドラインを示し、部下の参画を引き出す。
  • 部下の職務の進捗状況を管理・支援し、部下に自己管理を求める。
  • 部下が評価した結果を上司が確認して合同で評価する。ということだそうである。

 今まで経験した多くの職場で、部下に本当の関心を払っている人が誰もいなかった。
 だから、こんなことはできっこない。
 unizouが、「他人の本当の気持がわかるという気がしてる。」といったのは、ただ単に関心を持って人を見ているだけで、特別のことをしているわけではないのかもしれない。普通は、自分の身の処し方に気を使うのが精一杯ということなのだろう。
 それでは、組織としては、全然成り立っていないことになるが・・・。