野茂選手、そして「海外で活躍する人たち」

 今では、イチロー選手、松井選手、井口選手、大塚選手・・・と、日本人がメジャーリーグにいることが普通になった。 それも、メジャーリーグにいる、チームにいるというだけでなく、今では、メジャーリーガーとして有名な選手ばかりである。
 しかし、もし、95年に野茂英男選手がドジャースに行かなければ、きっと、今のような状況になっていたのだろうかと思う。いや、きっと、10年は遅れたのではないかと思うのだ。
 日本球界で大活躍していた野茂投手は、エース級投手として初めて大リーグに挑戦し、1年目に13勝を挙げてナショナル・リーグ新人王に輝いた。
 その年のオールスターにも選ばれ、unizouも、車で長野まで出張している最中で、ずっとラジオをつけて応援していたことを、今も思い出す。
 野茂選手は、自分の意思を貫き、チャレンジし、そして、後に続く人たちに勇気を与えてくれた。
 野茂選手のように海外で活躍する人は、野球界だけでなく、サッカー、バスケット、ゴルフ・・・、そのほかのスポーツでも聞くようになったし、音楽、芸能などの学術分野や、NGOなどで活躍する人も増えているという。
 どの分野においても、今まで誰もやっていないことを最初に始めた人に対して、「そんなこと夢のような話でしょ!できっこないじゃない!!!」というのが、大方の人の態度だった。今では、夢にチャレンジすることは、自分が決めればいい。
 29日の読売新聞で、「教育」に関する全国世論調査(面接方式)で、「親の経済力の差によって子供の学力格差も広がっていると感じている人が75%に上った。」と報じていた。
 一体、学力と経済力は関係あるのだろうか?
 昔に比べれば、学校の図書室も自治体の図書館も充実している。
 昔も貧乏な家庭はたくさんあった。でも、そんな家庭の友人たちが、不思議と勉強できるなんてこともあった。
 始めから諦めているのは親なのかもしれない。そのせいで、子供の才能も開花できないのだ。裕福な家庭の子供たちと同じようにゲームをさせて、遊ばせて、テレビを見させているのに、塾にいけないから学力がつかない?と・・・・。
 海外で活躍する人たちは、お金があろうがなかろうが、人より何倍もの努力をしている。
 好きなこと(やりたいこと)をやるために、同年代の子供たちがやっていることもやらず(やりたいとも思わなかったのかもしれない)に打ち込んできた。そして、活躍している今でも、きっと、やりたいこと、好きなことに情熱を傾けている。
 何も捨てずに、すべてが得られると思っているほうがどうかしている。
 今日、テレビを見てばかりいて、明日の試験にいい点数なんて取れるわけない・・・というのと同じことだ。
 今の時代に生きられて、本当に良かったということは、いつまでにチャレンジしなければいけない、こういう人でないとチャレンジしてはいけないということがなくなったことだ。
 チャレンジするかしないか決めるのは自分。できるかできないかも自分次第。
 unizouの周りにも、医者の子供でなくても医者になるために努力をしている人がいる。
 マーフィーの法則のゴールデン・ルールの第一法則は、人生を思い通りに生きるためには「自分の人生は思いどおりになる」と思うことだという。
 まず、思うことから始める。思わなければ始まらない。unizouも、中小企業診断士になりたいと強く思うことにしよう。
 きっと、野茂選手もメジャーリーガーになりたいと、人一倍強く思っていたのだろうから・・・。