診断士を受験する皆さんへ

 診断士の資格を取ろうと本気で思ったのは、平成15年の10月か11月頃だったと思う。
 その当時、どうしても、自分に合わない課長(N氏)がいた。本店経験も豊富な本当に優秀な人で、unizou以外のみんなから慕われている?人だったのだが、どうしても、好きになれなかった。長年勤めているので、以前にも好きになれない人はいたが、そういう問題でなく、N氏の存在が「会社という組織は信用できない。」という気にさせられたことがきっかけだった。
 N氏は、というと

  • 部下を信用しているようで、実際は信用していない。
  • 本店勤務が長いので、その経験ですべてを知っていると、本当は部下をばかにしている。
  • 部下の前で、人事について私情がらみの発言をする。
  • 人生の機微がわかっていない。わかっていないのは、unizouかもしれないが・・・。

 しかし、実際は、かなり以前から、中小企業診断士になりたいと思っていた。
 融資関係(回収が主)の仕事をしていた時期に、愚かとはいえない愚かな融資先(中小企業)の経営を見て、「この人たちのために自分にできることはないか」と、薄々考えていたのである。
 そして、具体的に診断士の受験をするため、資格の学校に通い始めたのが、昨年の7月。
 その行動を起こす前の3月に、「株主優待大図鑑」【株式会社マネーライフ社刊】で、株主優待を含めた実質高利回りランキングで上位に入っている資格の学校のことを知り、株を100株購入。株主優待割引(10%または20,000円受講割引券)をゲットし、そして7月から割引価格で受講し始めたのである。(これから、受験を考えている方、今年の12月まで有効の株主優待券が1枚ありますので、もしよろしければ5,000円でお譲りします。)
 それにしても、この1年の間、診断士受験のために学習した内容が報道され、世間の話題になったり、目にしたり、耳にするようになったのは、不思議なことだった。
 印象深いのは、ドラッカー氏。ドラッカー氏に興味を持った矢先に、死去の報道。
 そして、所得格差がいわれ、ジニ係数の話題。
 まちづくり三法も、昨年の暮れあたりから改正の話が出るようになった。
 最近勉強した特許のことに関しては、先日、読売新聞の「なるほど!経済」に「目指せ!世界最速、特許審査待ち短縮作戦」と特集記事が組まれていたし、昨日は昨日で、経営法務の復習に問題集をやって、ADR(Alternative Dispute Resolution)のことを学習した矢先に、読売新聞の夕刊「大手町博士のゼミナール」で「ADR法 裁判以外で紛争を解決」とテーマになっていた。
 そのほかにも、診断士の学習で勉強したことが、数え切れないほどたくさん報道された。
 何だか、診断士講座で習ったことは、今までは全然気が付かなかっただけで、世間にはあふれているということかもしれない。
 それだけ、中小企業診断士の資格が、身近なことを扱っているということかもしれない。
 経営法務の最後に学習した消費者保護法制などは、被害者を少なくするために高校の必修にしたほうがいいと思うくらいである。
 それにしても、本当にいい経験をしている。
 まだまだ、発展途上人、知らないことがたくさんあって未熟、完成することはないだろうが、そのことを知りつつ前向きに生きたいと思う。
 そうだ。今、思えば、N氏に不信感を抱いた本当の原因は、N氏が自分を完成品だと感じていることに違和感を持ったからかもしれない。確かにその道では優秀かもしれないが、人間には知らない、わからないことがたくさんあるのも事実。
 unizouは、謙虚な気持を大事に、毎日を新鮮な気持で過ごそう。
 ・・・。そう思うようになったことが、診断士を受験することにした一番の収穫かもしれない。