地球にやさしくvol.4

 我が社にも押し寄せてきた「温室効果ガス削減」運動を本格的に始めた話は、先日ブログに書いたばかり。
 そして、その中で空調設定を守っていない部署が、本来、率先してやるべき役員や人事課がいるフロアであることを指摘した。   
 世の中捨てたものではない。
 同じ事を感じていた社員が何人もいたらしく、運動を取りしきっている担当課の耳に入ったのだ。早速そのフロアの点検に出かけ、改善に努めてくれたそうだ。
 さて、こちらは国をあげて率先して取り組まなければならない環境省の話。
 現在、地球温暖化につながる二酸化炭素(Co2)の削減のため午後8時消灯を実行している。4月の導入時、そのニュースは、夜8時以降残業している職員が、暗闇の中でパソコンに向かう姿とともに報じられた。
 そして、環境省はこの12日、照明やパソコンなどのオフィス機器による4月の消費電力が前年比23.6%減だったとする結果をまとめた。
 同省は4月から国会対応などを除いて原則として午後8時に仕事を終え、執務室の照明を消すという省エネ策を実践している。削減電力量はCO2に換算すると約8トンとなり、年間で約100トンの削減が見込めることがわかった。
 この日の閣議後会見で小池環境相は「(削減量は)かなり大きな数字」と成果を強調した。 
 しかし、今年度のCO2排出量を2001年度比で7%削減するとした政府の目標を達成するには、同省はさらに約200トンのCO2削減が必要。
 しかし、一説には、小池大臣が風邪をこじらせ、2週間ほど入院し、それにより国会での大臣質問等が減ったことがCO2削減の一番の要因と指摘する声もある。「他の対策も考え出さないと」と担当課は頭を悩ませているそうだ。
 我が社でもそうだが、仕事の進め方、時間のやりくり、仕事の重要度に応じた色分け、優先すべき仕事の住み分け、逆に仕事の見切り等の抜本的な部分を見なおさずに、短期的な目先の取組にやっきになって、その間の仕事のひずみや問題には眼をつぶる姿勢には共感しがたい。
 8時消灯なんて、これまで深夜まで光光と電気をつけて残業しなければならないほど仕事が多いと言われる霞ヶ関において、本当に可能なのだろうか。仕事が減らない限り、残業の先送りの政策にしかならない。
 最近夜に残業できない分、異常なまでの早朝出勤も始まっていると言う。
 なんだか奇妙だと感じるのはunizouだけだろうか?