亀田三兄弟とマスコミ

 今話題の亀田三兄弟。診断士の試験には全然関係ないが、uinzouには、最近の格闘技ブームのことと合わせて、どうも我慢できないことの一つ。
 5日、東京・有明コロシアムで行われた亀田大毅(17=協栄)キティポップ・サンディジム(23=タイ)とのプロ3戦目、そして、プロボクシングWBA世界フライ級4位の亀田興毅(19=協栄)のWBC世界同級32位カルロス・ファハルド(25=ニカラグア)とのプロ11戦目(東京・有明コロシアム)。
 両試合とも、圧倒的な強さで亀田三兄弟の二人が勝利した。
 彼らのボクシングに対する姿勢や努力は、評価したいのだが、本当にこれでいいのかと思ってしまう。
 マスコミは面白がって報道し、その強さ?とキャラクターでファンも多いようだが、マスコミの報道の仕方を見ると、ホリエモンのときの報道の仕方と何ら変わらない気がしないでもない。面白ければ、何でもあり・・・?という感じである。
 ホリエモンのときも、時代の寵児のように扱いながら、最後は「拝金主義」のレッテルで、バッシング・・・。
 亀田三兄弟も最後は同じようになるのでは、・・・?
 彼らもマスコミに踊らされて、自分の強さのみパフォーマンスする始末。
 試合前に行われた記者会見では、亀田大毅は、自画自賛のメンチ切りで対戦相手を圧倒し、握手した手をそのまま相手の体に押しつけて倒そうとするなどのパフォーマンス、一方の亀田興毅は、減量でほおのこけた対戦相手と並んだ会見の席で骨付きチキンを平らげ、「ファハルド君は長旅で減量もしんどくて大変そうやな」と挑発。
 格闘技だから、強さを競っているのは仕方がないことだとは思う。本質は、大金を得るため、マネーゲームである。綺麗さが必要とまでは言わないが、下品すぎるのである。
 真の強さ、そこを彼らに知って欲しいのである。
 unizouの格闘技に対するポリシーは、対戦相手が強くて尊敬できれば、それだけで、自分の真の強さを証明することになるということだ。
 だから、相手を馬鹿にするようなことは言ってはいけないし、本当の強さは腕っ節の強さだけではない。
 きっと、彼らも、マスコミに躍らされている被害者なのである。
 それにしても、マスコミもそうだが、芸能人などの有名人が称賛している姿を見ると、「もっと、深い目で見たり、導いたりしてあげる人は、この国にはだれもいないのか?」と思う。そんなことを危惧しているのは、unizouだけだろうか。
 格闘技だけじゃなくて、世の中のすべてのことが、「面白ければ、・・・」、「強ければ、・・・」、「頭がよければ、・・・」など、人徳に裏打ちされない一面的なことばかり評価されていることをどうかと思う反面、一方で、世の中にはそれだけではない価値観をしっかり持ちながら、地道に生きている人が大勢いて、そういった人たちを知って、救われているのも事実である。