IT素人とSLCP−JCF98

 今日は、unizouにとって連休初日。
 といっても、朝から経営情報システムの本を手に学習。
 経営情報システムは、カタカナと英語が多くて、覚えられないと嘆きながら学習。
 もともとの意味がわからないと思い出すこともできないので、仕方なくインターネットを活用してIT関連用語や英単語を調べるようにしている。
 IT関連用語は、IT用語辞典e‐Word(http://e-words.jp/)を、英単語は、Exciteエキサイト(http://www.excite.co.jp/)の英和辞書検索を主に使っている。
 今日引っかかったのが、SLCP−JCF98 (Software Life Cycle Processes-Japan Common Frame 98)、システム開発取引の共通フレームについて。 
 実は、昨年から、開発業者にお願いして、社内情報システムの開発をしていた。最近、それがリリースしたのだが、企画からリリースするまで、開発業者のスタッフに大変お世話になった。何でもかんでもシステム化できると思い込み、システム導入によって今までの作業が0になると考えていたこちら側「IT素人」のせいである。
 開発業者のスタッフは最初から素人が作った仕様に苦しみ、unizou側の打合せの際の毎回のようにでる無理な注文に苦しんでいた。きっと、予算は提示されていたので、その枠の中に納めるのも大変だっただろう。いや、オーバーしたかも知れない・・・?本当に申し訳ないことをした。
 そんなこんなで、素人から注文を受けたシステム開発業者の大変さを知っていたので、SLCP−JCF98という言葉に興味が湧いて調べてみようという気になったのである。
調べてみると、・・・・・・。
富士通ソフト・サービス事業推進本部村上憲稔氏の2001年3月15日「ライフサイクルプロセスの標準化」(http://www.itscj.ipsj.or.jp/domestic/sc07/conf62std/wg7.pdf)】に、素人を相手にしたシステム開発の難しさが詳細に記載されている。
 ○ 予定しなかった作業を、突然ユーザーから要求される。
 ○ 仕様が膨れてしまったり、使用が固まらなかったりする。
 ○ 仕様どおりに作ったシステムを、「これでは使えない」と言われる。
 昔から、どんなシステム開発でも、その企画から、開発、運用、保守の作業内容に、やっぱり、開発業者との購入者との間で相違があるケースが多かったようだ。
 そのため、「システム開発作業全般にわたって“共通の物差し”や“共通語”を使うことによって,作業範囲・作業内容を明確にし,購入者と供給者の取引を明確にする」ことを目的にしたSLCP−JCF98を作る必要があった。
 「ITを駆使して」といっても、ITの専門家の知恵を借りなければ、自分たちのニーズを具現化していくのは、素人にとって相当な労力が要る。しかし、ITのことを知らないのに無理な注文ばかりする。
 最初に「人間側がITで何をしたいのか」という明確な意識と、IT導入後は、「人間とITのマッチングした作業」が重要だと思う。
 その過程で、システム開発業者と齟齬が生まれないようにする工夫は絶対必要だと改めて認識した。
 unizouは、システム開発をする際は、個人的には、購入者とシステム開発業者の間に、システム開発をコーディネイトする業者が入るといいと思っているのだが・・・。