アメリカ、米軍再編のための3兆円と日本人拉致事件

 一昨日、昨日と「セコムしてますか?」「セコムしてます」というテーマでブログを書いた。
 最近は本当に物騒になって、泥棒にも情緒というものを感じられない世の中。
 殺人事件、傷害事件もしかりである。
 昔は、泥棒の仕方だって、「泥棒は生活のためやむなくしますが、本当に申し訳ない。」といった感じだったし、殺人事件だって、相手との間に何らかの事情があったように思う。
 「犯罪が良い」と言っている訳ではないが、人間として、最後の最後に至って罪を犯してしまったという感じで、多少でも許容できる部分があった。
 今では、犯罪そのものに理由がなく、人間性のない犯罪ばかり目に付くといった感じであり、殺伐とした気持にさせられる。
 こういった時代になると自衛手段が非常に重要だと思う。
 家にいようが、外にいようが、何か不条理なことが起こった場合に最低限の身構えだけはしておかないといけないと思うのは、unizouとしては普通のことだと思っている。
 unizouは、どんなことがあっても不条理な死に方だけはしたくない。
 「まあ、なったらなったで、それも人生よ。」と考える人も、世の中にはいるだろう。
 それならそれでいいが、タバコを吸ってる人間が、「肺がんで死のうがどうなろうが、今、吸いたいんだから構わないよ。」といいながら、本当に肺がんで死ぬことになったら、その痛みに耐えられず泣き喚くようなことが多いと聞いたことがあるので、そんな人たちに限って悪あがきするのではないかという気がしないでもないが・・・?

 こういった時代に自らが自衛手段を取るのは当然として、話を広げれば、住んでる町に警察官がいてくれることはありがたいこと。毎日事件に遭って、毎日お世話になっている訳ではないが、それでも、いてくれること自体に意義がある。
 国になればどうだろう。やはり、自らを守ることは必要なのだろう。北朝鮮はもちろんのこと、中国や韓国も軍隊を持っている。もちろん、侵略のための戦争をしたいとか、紛争解決のために戦争をしたいということではない。政治家の役目も、軍隊があっても、軍隊を使わないことだと思っているくらいだが、不条理な死に方をしないためには、自衛のための軍隊を持つことはやむを得ないことなのだと考えている。

 今日のニュースで、日本とアメリカは、在日米軍再編に最終合意したと報じられた。
 しかし、そのための日本側負担が3兆円になるということに批判が集まっている。
 だが、自衛できるだけの軍隊を持って装備をしていたら、きっともっとかかっていたのだろうし、これからもかかるのだろう。
 これからも、防衛面でアメリカの庇護を受け続けていくのであれば、致し方ないことのような気がする。マスコミの人たちの多くは、「政治家が国民の意思を問わずに決めた」と言っている。だが、「普通の国」の感覚を持ち合わせていない人たちと議論しても、もっと悪い方向へ行くだけだし、普通の議論もさせてもらえない。できれば、タブー視しないできちんと話しあうようにして欲しい。
 議論さえタブー視されて、戦後60年も経ってしまったことのほうが、問題なのだ。このことは、政治家だけに責任を転嫁できない、国民の側に多くの責任がある。
 「住民の嫌がることはしない」と、住民投票にかけた某岩国市長もいるが、嫌がることはしないというなら、政治家は要らない。人間、嫌なことを押し付けられれば、反対するに決まっている。しかし、本質と将来を見据えて理解させていくのが政治家なのだから、安易に住民投票を鵜呑みにするような政治家ばかりなら、国は成り立たない。個人の好き嫌いのレベルの話ではない。

 アメリカは、最大の友人である。日本がどんなにどん底にあったときも、付き合ってくれた、世界にはいないお節介な友人である。
 日本人拉致被害者横田めぐみさんのお母さんの横田早紀江さんが、アメリカに行きブッシュ大統領と面会した。世の中には、ブッシュ大統領アメリカの思惑を裏読みする人がいるが、日本人の神経を逆なでしているフランスの中国政策や北朝鮮政策に比べれば、どれだけありがたいことか・・・。

 最近アメリカに縁があったので、「アメリカ礼賛」のブログを書いた。
 本当は、真の友人になるためには、庇護を受け続けるばかりではいけないと思う。

 「人間はきれいごとを言ってる人間のほうが、土壇場で寝返ることが多い。」という経験からいうと、日本人が不測の事態になってから、泣き喚き、悪あがきして、もっと悪い結果を生じることがないように、人間の弱さを知った上で、今から、その弱さに対処できるような方策を考えていたほうが利口なことだと思っている。