経営情報システム

 「経営情報システム」を学習していると、如何にITを使い切っていないかを改めて認識させられる。もっと、有効に活用できることがたくさんあるのに、使う側が追いついていない。
 unizouの会社は、Microsoft社のOffice2003をアプリケーションとして使用しているが、便利な機能がたくさんあるのに、日常の生活でも使っている機能はほんの一部だけ。
 以前のブログにも書いたが、昔流行ったワープロで十分な感じである。
 WORDやEXCELなどのアプリケーションは、知れば知るほど奥の深い便利な技がある。それらを使いこなせば、もっと効率化できるし、効果的なものができるのだろうにと、解説書を読みながらいつもそう思っている。
 仕事を効率化するために導入したIT機器の数々なのだから、TCO(Total Cost of Ownership:コンピュータシステムの導入、維持・管理などにかかる費用の総額。) に見合った使い方をしなければ、何の意味がない。
 EXCELに関しては、「えっ、こんな技があるの」と簡単に解説していたのが、「嫉妬されるほど エクセルが上手くなる222の技:著者吉村弘」という技術評論者から出ている本。簡単なことだけど、意外と知らない便利な機能がわかりやすく書いてある。
 WORDであれば、「WORD2000 300の技:著者 梶本洋子」、やはり同じ技術評論者の本。
 本当は、最初に全部の項目を整然と書いてある解説書を選んで一読すればいいのだろうが、なかなか読んでも覚えきれないし、そもそもそんな時間もない。
 こんな機能があればいいなと考えて調べてみると付いているし、バージョンアップしたときに機能が追加されたりしている。やはり、みんなが「困った」と感じるところが、「必要は発明の母」と言われるように進化するのだろう。
 パソコンを使った情報整理に関しては、「仕事ができる人のパソコン情報整理術:富士通ラーニングメディア」という三笠書房の知的生きかた文庫の本が参考になる。作ったファイルの整理が上手くできずに、ファイルを探すのに手間取ったり、保存しているファイルの容量が多くなりすぎたりして困った方であれば、上手にパソコンを使うことができるようになるかもしれない。特にデスクトップの使い方の解説には感心した。
 システム全体の話になると、今蓄積されているデータの活用に関する話。
 unizouの会社には、本当に多くのデータがある。しかし、その分析というと、本当に効率的でない。そのときどきの上司の思惑が先行し、作られる資料(グラフ、表)は、さまざま。「経営情報システム」に出てきたOLAP*1(On-line Analytical Processing)を活用できたらいかに便利かと思いインターネットで調べてみると、そういったシステムまでサポートしている企業がたくさんある。知らないのが、空恐ろしくなるほど、ニーズに対応して世間は進歩している。
 IT機器が宝の持ち腐れになるのもTCOでは問題であるが、大量の貴重なデータが眠ったままになっていることも、システム全体からすれば、大きな問題だと感じていたので、これからももう少し調べてみようと思う。
 これからの時代、機械に任せられることは機械に、そして人間しかできないこと(unizouは、人間が生かすべきは機械にはない「人間の感性」だと思っている。)を人間がやることが、大量の情報が交錯している現代社会にあっては大切なこと、そうなっていけば、人間が人間らしく生きられる道なのだとも考えている。

*1:企業が顧客データや販売データを蓄積したデータベースを多次元的に解析し、視覚化するシステム。データウェアハウスなどを使って集められた大量の元データを多次元データベースに格納し、これを様々な角度から検索・集計して問題点や解決策を発見する。例えば、顧客の購入履歴を解析し、売上を地域別や製品別、月別など様々な次元から瞬時に分析することができる。情報技術部門ではなく、解析結果を必要としている部門の人間(エンドユーザ)が直接システムを操作して解析を行なう点が従来の解析システムと異なる。