新入社員とベテラン社員

 ここのところ、新入社員ネタが多く登場しているが、季節柄ご勘弁願いたい。Unizouの会社も、連日社員食堂が、不慣れな新入社員でごった返している。そして今日も新入社員ネタ。
 昨日も触れた読売新聞の特集「豊かさ再発見」第三部「仕事と人生」を毎朝楽しみに読んできた。今朝の朝刊には、この5日まで全7回に渡った特集に対する読者からの声が掲載されていた。
 おりしも、今週unizouの会社でも、人事面接があり、今後の仕事や勤務地の希望が問われた。人事面接は毎年この時期ゆえ、それを控えていたこともあり、この記事を興味深く、unizou自身も自分なりに働くことの意味を考えながら読んだ。
 第6回で掲載されていた「新入社員が会社を選ぶときに重視すること」(社会経済生産性本部の「働くことの意識調査(2005年度)」)と第7回で掲載されていた「働く目的は何か」(内閣府の「国民生活に関する世論調査(2005年)」の両統計を比較してみた。
 新入社員が会社を選ぶ際に重視することベスト5は、
 1位 自分の能力・個性が生かせる(31%)
 2位 仕事が面白い(21%)
 3位 技術が覚えられる(13%)
 4位 会社の将来性を考えて(8%)
 5位 実力主義の会社だから(5%)
 5位 経営者の魅力を感じた(5%)
だった。
 一方、働く目的のベスト5は、
 1位 お金を得るため(53.7%)
 2位 生きがいをみつけるため(19.8%)
 3位 社会の一員として、勤めを果たすため(11.5%)
 4位 自分の才能や能力を発揮するため(7.6%)
 5位 わからない(5.7%)
だった。
 この2つの調査を比較すると、新入社員とベテラン社員の仕事に対する心構えに差のようなもの感じる。
 仕事による自己実現を志向する姿勢は、明らかに新入社員が上回っている。
 一方、ベテラン社員ともなれば、例えば家庭・家族といった背負っているものが自分の生活だけでなくなるため、「お金」、「わからない」といった回答がでてくるということだろうか。
 自分の職業観を整理する意味でも本特集はおおいに参考になった。残念なのは、読売ONLINEに当該記事が掲示されておらず、ブログ上で引用できないことである。