仕事と趣味

 毎週火曜日は、生け花の日
 昨日も、お昼休みを利用して活動している生け花サークルに出席した。
 回数を重ねるたびに、花材そのもの、そして花材と花材との空間をどう生かすかに、頭を悩ますようになった。
 最初の頃は、そんなことは余り感じないで、さっさかさっさか生けていたのだが・・・。
 でも、unizouのほかのメンバーも同じように悩んでいるのだろう。花材を渡されてからしばらくすると静寂の時間が始まる。メンバーそれぞれが、頭の中で出来上がった姿をイメージしているのだと思う。そんなこんなで、今では、お昼休みの時間だけでは、物足りなさを感じるくらいになっている。
 生け花を始めてから、花や木を見る目がずいぶんと変わった。通勤途中など、道すがらそれぞれのお宅にある庭の花を見て、癒されることも多い。
 最近、以前花材に使った木瓜が庭先で咲いているお宅を見つけた。
 改めてホームページで木瓜を検索して見ると、木瓜に見せられた人たちが、こんなに大勢いるものなのかと感心してしまう。
 木瓜を紹介しているホームページの一つのコメントはというと、
 「春から伸びる新芽の力、太陽をいっぱい浴び、やがて葉が落ち驚くような可愛い花、鉢植えに、盆栽に、そして生垣の素材、おまけにぼけの実からジャムやぼけ酒、芳香剤としての利用など、魅力がいっぱいで部屋の中でも鑑賞ができ、自分で姿や形をつくりあげる楽しみが待っている早春の花木です。」http://www.info-niigata.or.jp/~makibs/
  花びらが梅の花びらをもっと大きくした形で、色は梅や桜よりもはっきりしていて、とても魅力的なのである。「なぜ、梅や桜ばかりに多くの日本人が関心を持つのか」という気になってくる。
 木瓜という名前だけで、花を見ずして、興味すら湧かなかったのが不思議なくらい。
 花言葉も、「熱情」、「早熟」、「先駆者」、「指導者」、「妖精の輝き」、「平凡」ということなのだが、unizouには、何も知らない無垢な少年が、今まで会ったこともない顔立ちのはっきりした乙女に急に出くわしてときめきを感じているような情景が浮かんで、「早熟」、「妖精の輝き」がぴったりだと思う。
 生け花が、unizouの人生に潤いを与えてくれている。
 一方で、仕事。
 仕事の環境はというと、上司も部下も自分で選ぶことはできないし、仕事の中身も本当に自分が思ったようなものは選べない。嫌だと思えば、一日の大半を仕事の時間に費やしているので、毎日が嫌になり、結局人生そのものが嫌になる。
 だから、最近では、仕事そのものを工夫して「楽しんじゃえ」という感じでやるのが一番いいと感じている。「ライフ&ワークバランス」という言葉があるが、バランスではなくて、仕事も趣味も、unizouの人生そのものであり、その両方から得たものが生かされ、味わえるということ・・・。仕事は仕事、趣味は趣味という区別はする必要がない。つまり、何事も興味を持って生きれば、楽しめるということだと思う。
 すべてunizouに与えられた時間の使い方次第なのである。
 仕事で得た知識も、生け花で得た知識も、だれかれとなく話したくなって、聞いている人には迷惑だろうが、unizouにとっては薀蓄を語っている時間が、また格別に楽しいのである。