POSレジなキヨスク

 JRの駅のホームで電車を待っていたら、「ピッ」という耳慣れない電子音が聞こえてきた。
 音のする方へと目をやると、「キヨスク」だった。
 よく見ると、店の中央にPOSレジが置かれている。
 電子音は、商品についているバーコードをスキャン(読み取り)している音だった。
 店舗のパラペット(店舗建物正面の上部部分)看板には、「suica使えます。レジでお買上げいただくキヨスクです。」とある。
 JR東日本のHPを見ると、しばらく前からJR東日本と東日本キヨスクとが共同で、キヨスク店舗で、「Suicaによるショッピングサービス」をスタートしているそうだ。
 短時間で多くの顧客に販売するキヨスクの特性を考慮し、POSレジによるキヨスク店員の対面販売に加え、顧客自身が、バーコードスキャンとsuicaによる支払いをすべて行うセルフレジも新設し、キヨスクの新しい販売形態の実現を目指すという(http://www.jreast.co.jp/press/2003_2/20040314/)。
 キヨスクと言えば熟練した売り子さんが、狭い店舗内に所狭しと並ぶ商品の値段を全て覚えていて、こちらが買いたい商品を提示するとすぐさま「○○円です。」と答えてくれる、それがキヨスクだ。
 POSレジで買い物をするキヨスクなんて、かなりのイメチェン。
 キヨスクとしても、今まで売り子さんの熟練に要していた時間を大幅短縮できて、効率的な店舗管理ということになるのか。
 そして、POSレジキヨスクの向かいに置かれた缶ジュースの自販機は、なんと現金のほかsuicaでも買える自販機だった。
 ここのところ、suicaEdyといったはプリペイド電子マネーが急速に普及している。 
 決して新しい物好きではないが、たまたまunizouも両カードを持っているが、正直なところ、まだそこまで使い勝手がよいとは言い切れない。
 しかし、カードだけでなく、おさいふ携帯も含めたサービスの急速な拡大を前に、cashよりも電子マネーと言う日が来るのそう遠くないのかもしれないと感じたPOSレジなキヨスクだった。