新入社員にこんな助言

 桜も開花し、いよいよ春本番
 街を歩けば、卒業式を終えた袴姿の女子学生やオリエンテーションを終えたばかりの新入社員らしき若者が目に止まる。
 春は新生活が始まる、そんな季節だ。
 日経新聞の土曜朝刊とともに届く生活情報週間紙、「NIKKEIプラスワン」。
中でも、毎週楽しみにしているのは「何でもランキング」、毎週お題を決め、アンケートをとり、その結果が1面に掲載される(http://www.nikkei.co.jp/p1/ranking/)。
 さて今週は?と言うと、「新入社員にこんな助言!」
 もうじき入社式、新入社員には、仕事のマナーから働く際の心がけまで、気をつけてもらいたいことはたくさんあるということで、勤務歴が4年未満の若手の先輩社員が自らの経験をもとに「新入社員に言いたいこと」を聞いたそうだ(事前の調査を参考に設定した「言いたいこと」60の選択肢から10個選んでもらい集計、有効回答は1000。)。
 1 わからなかったり悩んだりしたら相談を  638
 2 あいさつをきちんと  529
 3 仕事の進行具合はちゃんと報告  459
 4 できないことはできないと言って  422
 5 ウソをつくな  421
 6 メモをとる習慣を身につけよう  418
 7 失敗したら素直に謝って  406
 8 相手の立場になって考えて  281
 9 体調管理に気をつけよう  272
 10 仕事や約束の時間は厳守  253
 1位は「わからなかったり悩んだりしたら相談を」そうだ。
「わからなくて黙っていたらほんとにわからなくなった」(21歳女性)「適当にごまかしていたらクライアントに説明できなくて困った」(23歳男性)と「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」を地でいく失敗をみんなしているようだ。
 ただ「すぐ聞くと反感を持たれる。『自分でここまで調べたんですけど……』と相談をする方法を早く覚えて」(23歳男性)「1度聞いたことを何度も聞き直すのはだめ」(25歳女性)と、相談にも作法があると言うコメントも。
 unizouも新人の頃、初めて仕えた上司に同じようなことを言われた。
 「unizou君、同じことは3回以上聞いたらダメだよ。それも1回目はただ聞くだけでいいけど、2回目は、ある程度調べてから相手に聞くこと。」と。
 以来、unizouはこれを徹底して守っている。おかげで、初回から、もう二度と聞けないという心つもりで真剣に聞き、メモに取る習慣が身につき、仕事を早く覚えられた。
 そうこうしているうち、数年後、当時の上司とまた机を近くして仕事をする機会があった。
 思わず苦笑してしまったのはこの上司、同じ質問を部下に連発なのだ。
 見かねて、あるときunizouは、「○○課長、その質問3回目ですよ!○年前に○○課長に言われた教えをunizouは今でも守っていますから。」と穏やかに話してみた。
 それ以降、○○課長はメモ魔と化している。
 今思えば、新入社員を受け入れるに当たって、当時○○課長も、気合をいれて、新人育成語録を用意していたのかもしれない。例えば、この「何でもランキング」を切り抜いておくみたいに。