起き上がり小法師とシックスシグマ

 最近、何かと話題を振りまいている民主党渡部恒三国対委員長が、大いに笑わせてくれた。
 テレビドラマ「水戸黄門」で知られる女優由美かおる(55)から送られた激励の電報を自慢げに披露した一件に続く第二段。
 今度は党所属国会議員向けに地元・会津の特産品、起き上がり小法師(こぼし)約200個を取り寄せ、役員会で披露したという。
 偽メール問題の大打撃の中で「どんなに倒れても起き上がる」との願いを込めたといい、昨日の役員会で執行部メンバーに贈呈していた。
 ところが、高さ約3センチの起き上がり小法師が、なぜか前原誠司代表の前では倒れたままになって、それを、あわてて前原代表が自分の手で起こし、怒ることも、笑うこともできずに口を真一文字に結んでいる前原代表の顔が映像になって流れた。
 厳しい前途を暗示するかのような起き上がり小法師・・・?
 その後のインタビューで、渡部国対委員長は、「どうしちゃったのかな・・・。普通は起きるんだけどなぁ。」となまりながら、素っ頓狂な受け答え・・・。見ていて、大笑いしてしまった。
 それにしても、前原代表も、そんな状況でも、もっと、気の利いたせりふが言えなかったのだろうか?渡部国対委員長くらいユーモアたっぷりに、そういうときこそ、余裕の受け答えができれば、「民主党の将来も明るいのに・・・」という感じだ。
 民主党がらみで、もう一つの話題。昨年の衆院選で初当選した自民党杉村太蔵衆院議員(26)が、小泉首相に5月に結婚することを報告しに行った際、杉村氏が所属する衆院厚生労働委員会をすっぽかしていたことを、民主党川端達夫国対委員長代理が代議士会で非難していた。
 unizouは、そんなところで、目くじら立てて話すほどの内容でもなかろうという気がした。
 「もう少し大人になって、見守ってやれば!!!」という感じ。「国会を軽視している。」と口角泡を飛ばして言っても、テレビで流される国会の光景をみれば、杉村議員より「何しに来てんだろう?」というもっと悪質な議員だって多い。また、民主党の国会審議の対処だって昔とかわらないまま・・・。
 杉村議員のことを話題にするより、本来議論すべきところを、きちんとやっていって欲しいという感じである。
 最初の話題起き上がり小法師に戻る。
 診断士講座「運営管理」の中で、品質管理システムを学習した。シックスシグマ(6σ)手法というものである。エラーやミスの発生率を100万回に3.4回に抑える経営品質革新手法をいうが、品質のばらつきをこのレベルに絞込み、不良の発生を抑制することで、品質向上を図ろうということだそうだ。
 4シグマでは100万回に6210件のエラーが起こり、5シグマでは同じく233件となるという。今回の起き上がり小法師が200個で1個の不良品とすると0.005。
 100万回に6210件のエラーが、0.006とほぼ変わりがないので、4シグマということか・・・?
 シグマ(σ)という言葉は、統計用語で「バラツキ」を意味し、バラツキとは、値の散らばり具合(標準偏差)のことで、σの左側にある数字が大きければ大きいほど「バラツキが小さい」ということだそうだ。4σでは、ばらつきが大きいということか・・・。
 シグマ手法には、MAICと呼ばれるプロセスがあり、対象範囲を定義(測定;Measurement)、ミスやエラーの発生原因を分析し取り組むべき課題の選択と優先順位を決定(分析;Analysis)、業務プロセスの改善目標を決め、改善策を立て進め(改革;Improvement)、そして、改革後のプロセスが目標値どおりに運営されているかを確認(改革定着のための管理;Control)する。
 製作した地元企業は、「おおいに改善の余地あり」なので、「是非、品質管理システムMAICの導入を」と余計な気をまわしてしまった。