二足のわらじ

 3/7付読売新聞朝刊に「ライフスタイルブック2006新生活応援特集」と題した別刷り企画の広告記事があった。
 新たな挑戦や生活がスタートする季節である春を目前に、ビジネス社会で役に立つ情報、プライベートを充実させるための提案、新生活をはじめる人を応援する特集だ。 
 その中で、エコノミスト、作家、女優など6人が、自分の仕事観を語ったインタビュー記事が掲載されていた。
 その中で、目を引いたのが、作家と公務員の二足のわらじを履いているという「三崎亜記」氏だ。
 初めて書き上げた長編「となり町戦争」で、2004年、第17回小説すばる新人賞を受賞し、ベストセラーになったそうだが、恥ずかしながらunizouは三崎氏のことをこれまで知らなかった(http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/hyogen/0506/hg_506_050606.htm)。
 今でも公務員の仕事をしながら、精力的に作家活動を続けているという。
 そんな三崎氏が夢と仕事についてこう語っていた。
 「夢と仕事の二足のわらじを、しばらく試してから決めればよい。」
 三崎氏は、大学生のときから小説を書き始め、働きながらも書き続けていたところ、初めての応募で新人賞を受賞し、そのままデビューするに至った。
 仮にデビューしなくても働きながら書くことは続けていたと思うが、それでも悶々としていたことはあると語る。
 そんな彼の、夢と仕事との両立で悩んでいる人へのメッセージは、unizouにも刺激になった。

とりあえず、2,3ヶ月だけ両方ともがむしゃらにやってみたらどうかということです。資格を取得したいと思いながら、仕事があるからと言い訳して挑戦しないのではなく、とにかく次の試験で合格するぞと決めて、2、3ヶ月は毎日3時間睡眠で勉強してみる。その間同僚との飲み会にも行かず、恋人とも会わずにです。そうこうするうち、夢と仕事をどう折り合いをつけていけばいいか、おのずと答えが出ると思うんです。実際私も応募作を書き上げるときは、毎日2〜3時間睡眠で、その結果デビューの道が開けたのです。
作家で食べていくのはなかなか難しいことだと感じます。じゃあ二足のわらじを履き続けようと決心しました。

 自分を追い込むことで見えてくるものがある。
 正に産みの苦しみ、unizou自身、自分の甘さをひしひしと感じ、反省した。