ドッグフードもオーダー時代

 資格の学校での学習も半年を過ぎ、1次試験科目全7科目のうち、5科目「運営管理」突入した。
 「運営管理」は、「生産管理」と「店舗販売管理」の2つの異なる領域が含まれ、学習する領域も幅広いのが特徴、さらに言うと、平成18年度から「企業経営論」及び「中小企業経営・政策」とともに中小企業診断士第1次試験における重点科目として位置付けられたのだそうだ。
 でも、簡単に言ってしまえば、工場の話とお店の話のようだから、気負わず頑張って行こう。
 早速学習した生産形態の分類。いくつかの観点から分類可能だが、注文と生産のタイミングという観点からは、「受注生産」と「見込生産」に分けられる。
 「受注生産」は、注文を受けてから生産をする形態。また、顧客が定めた仕様の製品を生産者が生産する、つまり、顧客の注文に応じて設計し、製造、出荷と進める生産形態だ。
 一方、「見込生産」は、生産者が市場の需要を見越して、企画・設計した製品を生産し、不特定な顧客を対象として市場に製品を出荷する形態、つまり、受注の前に生産を行い、在庫を保有して顧客の注文に応じる生産形態である。
 では、ここで皆さんに質問、ドックフードはいずれの生産形態か?
 スーパーのペットコーナーに並ぶペットフードをイメージする限り、「見込生産」かと思える。
 今日の読売新聞の日曜版に日清製粉グループの日清ペットフード㈱が開発した商品の記事が掲載されていた、「安全、安心な国産の食材を厳選し、注文を受けてからその都度作る。」というドッグフードの話(http://www.nisshin-pet.co.jp/)。
 犬のごちそうと言えば、味噌汁かけご飯!という考えは、もう一昔前の話。
 何でもこの商品は、
 ①購入前に愛犬の体格や健康状態をデータ登録、
 ②年齢や肥満度、肉中心・野菜中心の別、粒の大小など商品タイプは24種類、
 ③体格に応じた注文量などを確定、
 こうして初めて工場生産に入るのだという。
 空前のペットブーム、国内の犬の飼育数は、2005年が1300万匹で、過去最高だそうだ。
 商品に対するニーズは時代と共に刻々と変化する。
 見込生産のポイントは、需要予測の正確さと柔軟な生産体制の確立という。
 まさにそれをタイムリーに示す事例であった。