職場の人間関係(女性社員とのコミュニケーション)

 会社に勤めて何年にもなると、一緒に働いている人も多種多様であり、その人達との関係もさまざまである。
 unizouは、他の人より際立って仕事ができるわけでもないし、誰かお偉いさんの腰巾着のようにしたこともなかった。
 ミスもあったが、与えられた仕事を自分なりに工夫するのが好きだったし、一応、判断したら、責任を取ろうと毎回覚悟した上で仕事をしてきて、今の仕事に就いた。
 今では、人と比べてどうこういうのでなく、それなりのポストで、自分なりに満足できる仕事をさせてもらっていると感じている。
 しかし、今までの人生で、どうしても合わない上司や同僚、そして尊敬されようと努力していたにもかかわらず、上手くコミュニケーションを取れない部下や後輩社員と一緒に働いたことが何回かあった。
 特に、印象に残っているのは、今まで生きてきた人生でそんなにもてるということもなかった反面、嫌われることもなかったのに、ある年同勤した女性とだけは、うまくコミュニケーションが取れなかったことがあった。それも、その女性と二人で、「仕事を回すことになっているのにもかかわらず」にだ。
 彼女はほかの人達とは会話をしているのだが、席に着くと一言もしゃべらなかった。
 ただ、彼女の知っている社員から問い合わせの電話が来ると、長いこと話していたが・・・。
 そんな状況だったので、何か得られないかと藁をもつかむ気持である本を購入した。
 その本は、東洋経済新報社から刊行された「なぜ、この人に部下は従うのか 〜「人を動かす」心理法則48 (著者 渋谷昌三)」という題名だった。
 その中で、女性は親和欲求・依存欲求が強く、女性に対してはインフォーマルなコミュニケーションを図ることが大事だと書かれていた。
 女性社員から「これで、いいでしょうか」と聞かれたときは、女性は評価を求めているのでなく、それをきっかけにして上司とのコミュニケーションを求めていると考えたほうが良いとも。
 女性が相談を持ちかけるというのは、相手に意見を求めているわけではなくて、意見交換を求めているのであって、結論をだすことでなく、話し合うことを求めているのだそうだ。
 本の内容を踏まえて、その後、彼女とのコミュニケーションを再構築しようと試みたが、一旦ほつれた関係は元に戻せず、二人とも転勤になった。
 その後は、その本の内容を頭にいれて行動をしてきたが、本の内容が悪いのではなく、それを実践できるほど話題が多くない、そして、コミュニケーションのとり方が悪いせいなのだろう、うまく女性社員とコミュニケーションが取れたと満足できることは今までになかった。
 しかし、これからは、「女性心理がわからなくてリーダーが務まるか!」ということらしいので、「女心と秋の空」もわかるように訓練せねば・・・。
 ただし、ある年一緒に仕事をした女性社員だけは、コミュニケーションのとり方なんぞを気にしなくても、真剣に仕事の話をすれば、それで、上手くいっていたケースがあった。
 彼女は、女ではないのかも・・・?それとも、男性であれ、女性であれ、仕事に対する取り組み方の違いで、コミュニケーションなんぞ気にしなくても、上手くいくだけなのかな・・・とも思うような気持もあるのだが。