ミドルマネージメント(中間管理層)とナレッジマネージメント

 金曜日のこと、昨年異動してきた若手社員M君に任せていた仕事(システム開発)が最終局面にきて、ミドルマネージメント(中間管理層)の社員K氏の一言でポシャった。
 資料作成、関係する部署との調整、予算取りなど、2ヶ月という短期間でやるには、随分大変な仕事だったのに、・・・だ。
 当然、課長、そのミドルマネージメントのK氏のほか、関係各課の課長まで、決裁をいただいていた内容である。
 unizouは、M君を指導して、段取りをつけていただけなのだが、M君のこと、これまで時間を取ってくれた関係部署の社員のことを思うと、腹立たしくてしょうがない。
 それが、ここにきて、K氏が「内容の一部に不都合がある。」、「こういうやり方だとは知らなかった。」ということらしい。
 unizouは、システム化する業務のすべてについての権限を持っているわけではなく、担当係の業務のシステム化をサポートしていただけである。
 だから、根本的な業務のやり方について問われれば、「担当課がこうしたい。」というのを実現しようとしただけである。
 それが、ここにきて、「こんな形で業務をシステム化するやりかたでは、ダメ!」といわれても、「K氏だって決裁してるじゃない!!!」という感じである。
 また、K氏がダメという根拠を、「なぜ担当係が共有していないのか?」、「実際に業務を遂行している担当係が知らなくて、今後やっていけるのか?」という感じである。
 以前、企業経営理論の「組織論」で、ナレッジマネージメントについて学習した。

「主に暗黙知を明示知に変換することにより、知識の共有化、明確化を図り、作業の効率化や新発見を容易にしようとする企業マネジメント上の手法。」出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 今、まさに、社員の知識をすべての社員が共有し、作業の効率化や新しい価値を創造しようとしている時代である。
 それが、課長も知らず、課内の誰も知らないでいるK氏の保有している知識が、課内の業務を左右する。そして、すべてをひっくり返すほどのものとなることが許されていいのかということである。ジョブローテーションの激しいわが組織において、K氏がいなくなったあと、誰がその知識を引き継ぐのだろう?それほど重要な内容であれば、当然のことながら、きちんと伝承していくべきものであろう。
 K氏と一緒に中間管理層の端っこに座っているunizouさえも、聞いたことがないのであるから・・・?
 私怨のようになってはいけないので、ずっと机に座って自分の仕事をしながら、事の成り行きを見守って口を出さずにいたが、本当にうんざりした一日になった。
そして、何より腹立たしかったのは、最終決断をするときに、unizouを入れなかったことである。
 サポートをしていることを知っていながら、何の一言もなかった。
今回の件は、決裁をしている以上、はっきり言って、K氏のミステイクである。
だから、当然、根本的な業務のやり方云々ということを抜きにして、後始末は、K氏が行うべきである。当然それに関わって仕事をしたunizouのほか多くの人を動かしてしまった責任を負うべきであり、その人達に謝罪すべきだと思う。
 システム開発をとめることばかりに気が行って、その事務量をかけさせた責任を負わないやりかたには、さすがに温厚なunizouものど元までこみ上げてくる感情を吐き出しそうになるのを抑えきれそうにもない・・・・・。
 今回の件は、根本的な問題を解決しないと、今後も似たような問題を引き起こすかもしれないのだから・・・。