ライフプラン

 今、以前行ったライフプランについての社内研修のアンケートの集計をしている。
 「40歳を過ぎるとこうなってしまうものかなあ?」と、一部のアンケートを見ながらため息をついている。
 元々、「ライフプランに関する研修を社内研修でやる必要があるのか?」と問われれば、「個人が考えればいいことだから、しなくても良いんじゃない!」と答えるかもしれない。
 でも、一部のアンケートを見て、「あなたこそ、初心に帰って、研修を受けるべき!!!」と言いたくなる。
 例えば、「ライフプランは、自分で考えて実行すればいいこと!余計なお世話だ。」と書いてくる社員が一部にいる。
あるいは、「やりたくてもできない。そんなことわかっているよ。」と書いてくる社員もいる。
 「確かにあなたたちの言うとおり。でも、研修はあなたのためだけにやっているわけではないよ。」と言い返したくなる。
 また、そういう人達に限って、「わかっているって、何を?」と問い返したくもなる。
 unizouは、研修担当者として何度もライフプランに関する社員研修を聞いている。講師次第で、内容が良かったり悪かったりということは確かにあるが、ライフプラン研修自体が無駄だと思ったことはない。
 何度聞いても、今までの生き方や、いつ果てるとも知れない命ではあるが、「これから自分らしく自分を生かして生きるにはどうしたらいいのだろう?」と、講義を聴きながらいつも考えさせられるからである。
 多くの人がいれば、多くの人の「自分らしく」がある。そこに、思いをめぐらせれば、研修時間が無駄な時間にはならないはずである。
経済に関するリスク、健康に関するリスクを回避しても、自分らしく生きることができなければ、人生に意義を見出すのは難しい。(もちろん、ただ生きていれば良いという人もいるだろうが・・・?)
 さっきのようなアンケートを書いた人には、柔軟さのかけらも感じられず、生き生きと毎日を送っている人の姿を思い浮かべることはできない。
 一人でわかったような振りをして、誰とも関わらず、愚痴ばかり言っている人の姿が思い浮かぶ。
 ライフプラン研修は、それぞれの人の人生の意義について答えを出す研修ではない。
 また、研修でなく人生においても、それぞれの人が人生の意義について答えを導き出せるわけもない。それぞれの人生を、ベターに生きるための道標を示してくれるだけである。
 だから、もっと柔軟に構えて研修を受けるほうが、ためになる気がしてならない。
 一方で、「これからの生き方を見直す良い機会となった。」と書いている社員がいることに、すぐには実行に移せないかもしれないが、研修で気付かされたことを頭の隅に入れていつか実行に移せるようになって欲しいと願っている。
 人生=仕事ではないが、仕事も人生の一部である。
 だから、仕事に対する姿勢も、ライフプランの一つのテーマであり、社内研修でやってもらえるのであれば、喜び勇んで受けてもらいたいと感じている。