中小企業の資金調達と友人

 unizouの友人に商工組合中央金庫に勤めているE君がいる。
 高校時代から付き合ってる友人4人のうち1人だが、以前は長崎や甲府、ほかにも数か所を転々としていて、最近やっと、都内に勤務するようになった。
 高校時代の友人とは、毎年、1年遅れの新年会や忘年会をやっていて、やっと、2005年の新年会をこの2月の土曜日にやることになっているのだが、そんな事情で数年前からE君も参加できるようになり、今度も参加することになっている。
 以前は、「全国各地を転勤して大変だな。金融機関はどこもそうなのかしらん。」くらいにしか思っていなかった。
 一体、商工組合中央金庫なるものが何をしているのか・・・?
 近くにそんな看板を掲げているところもなく、女優の沢口靖子さんがテレビでCMを流していたのを知っていたくらいで、地元の地方銀行信金や信組、そして、支店が少ない都市銀行より遠い存在だった。
 ところが、最近、政府系金融機関の統廃合の話題の金融機関の一つとしてマスコミを賑わすようになってきたり、診断士講座の「中小企業政策」の中で中小企業にとって「資金供給の重要な源泉」ということを教わったり、にわかに「商工組合中央金庫」がunizouの関心事になってきたのである。
 商工組合中央金庫は、商工組合中央金庫法に基づき、

商工組合中央金庫中小企業等協同組合其ノ他主トシテ中小規模ノ事業者ヲ構成員トスル団体ニ対スル金融ノ円滑ヲ図ル為必要ナル業務ヲ営ムコトヲ目的トス」

となっている。
 なんと、この法律は、昭和11年5月27日法律第14号の制定・・・?
 そして、政府出資と所属資格のある団体の出資金から成り立っているという。
 では、所属資格のある団体とは何かと言うと、商工中金に出資している中小企業等協同組合協業組合、商工組合、同連合会などの中小企業団体だそうである。
 融資先は、所属団体(組合)とその組合員(つまり「企業」)に限られ、組合に200億円、組合員に20億円が貸付限度となっている。融資期間も、中小企業金融公庫国民生活金融公庫より長く借りられ、設備資金で15年以内、運転資金で10年以内となっている。
 平成17年3月末の支店数は92というようにテキストには書いてあったが、商工組合中央金庫のホームページによるとニューヨークに支店があるので、93になるようである。
 また、出張所が3、事務所が6(海外2)ある。海外の事務所は、中小企業においても中国との関連性が強いということか、香港と上海にあるという。
 unizouも商工組合中央金庫に詳しくなって・・・。
 今回の2005年新年会は、診断士の学習を兼ねて中小企業の実情把握、政府系金融機関の統廃合について語りながら、おいしい酒を飲むことにしよう。
 ・・・無理か。ほかのメンバーが、毎年、高校時代の同じネタしか持ち出さず、いつも、それだけで、大笑いして帰ることになるんだっけ・・・。
 一体、何のための新年会なのか、忘年会なのか・・・。
 まあ、会社内のメンバーとの日々の飲み会よりは刺激的で、得るものが多いから、unizouにとって1年1度の大事な異業種交流会である。