ホリエモンと市場原理主義

 ホリエモンが逮捕されてから、「市場原理主義の×××」という言葉が、マスメディアに頻繁に流されるようになって来た。「×××」は、「弊害」や「行き過ぎ」など、マイナスの言葉が入る。
 市場原理主義というのは、昔から使われていた言葉なのだろうか?
 中小企業診断士の資格講座で、「経済学・経済政策」を学生のとき以来、最近改めて学習したが、一体どうだっただろう?あまり記憶がない。
 「・・・原理主義」なんていうと、宗教にしてみても、世界でどれほど嫌悪されているかという感じになってくる。
市場原理主義とは、

市場原理に全てを任せれば何もかも解決するという考え。
アメリカにおいて発達しているように見えることから、基本的に「アメリカの市場経済」を批判するために用いられる場合がある。ただしアメリカの全ての学者、政府関係者等が実際に市場原理主義を信奉しているかと言えば、必ずしもそうではない。

ということだそうである。【はてな検索
 でも、小泉首相や竹中さんがやろうとしていることは、市場原理主義型の経済社会なの?・・・どうもよくわからない。
 小泉首相や竹中さんは、規制緩和行財政改革などをやっていくと言っているけど、それらが、経済を市場原理主義にするということなの?
 今までの社会が、利権主義、土地持ち優遇、既得権者優遇の社会であったとしたら、変わってきているのは事実である。こういった社会でなくなっていくことが、弱者切捨て?なの。
 例えば、特定郵便局長の代々世襲なんて、unizouには理解できない。セブンイレブンの店長が世襲でも構わないけど・・・。それは、民間であれば、競争の波に洗われるだろうけど、公務員の特定郵便局長はそうは行かない。
 地方の都市に年寄りばかりが多くなっているのも事実だが、実際に若者が住む町にならなければ、公共事業などで税金を投入しても、借金は膨らむだけ・・・。
 そういうことをなくすことが、弱者切捨てなの?
 unizouは、チャンスは誰にでもあって、競争は自由であって欲しいと思っている。
 国家にして欲しいのは、不正を働いて競争をしようとする人をしっかり見張って欲しいということ。市場原理主義が完全でないのは、経済を動かしている人間一人ひとりが、自分の欲のためにずるをすること。だから、本当の責任はその人自身にあると思う。
 不正を働かないような仕組みを作ろうとすると、公務員を増やすなとか、じゃ効率的で経費もかからないようにすると、「人権」の問題が出てくる。
 でも、そんなに、上手くできる・・・?できる人がいたら、やってほしい。自民党も完全じゃないけど、民主党社民党共産党ならできるの?
 弱者の人達を含めた共生社会になってほしいが、市場原理主義がダメという理由とは違う気がする。
 そして、勝ち組も努力をしないと、いつまでも、そこにはいられないという感じで資産を維持することを難しくするなど、所得の再分配機能を強化して(ただ、やり過ぎるとお金持ちが日本から出て行ってしまうかも?)欲しい。いまだに、汗水たらさずに、実際は不要な土地を持ち続けている土地亡者がたくさんいるのに、ホリエモンなんて今回の件は別にして、自分で努力して成り上がったのだから少しは許せる気がする。
 最後に、ホリエモン時代の寵児のように礼賛したのは、マスメディアじゃなかったの?しなかったマスメディアも多少はあったかもしれないが、批判の声にならなかったことにも責任はある。
 どんな場合でも、小泉首相を含めた国民は、同じ側に一緒にいると思っていたマスメディアが、事が起こって気がつくと反対側にいて、小泉首相も国民をも嘲笑っている。そんな、マスメディアや評論家のしたり顔がunizouはとても気に入らない。