リーダーシップ論
しばらくぶりに、企業経営理論の学習を思い出させる事件?があった。
少し風邪気味で体調が悪い中、来年度の企画について、担当係りごとにとりまとめをするためラインと担当チーフで課長、筆頭チーフにレクチャーをした。
担当チーフと係長で概要を説明していくのだが、数年ぐらい先を見越して考えるべきないようなことなのに、ちょっと唐突だと思わせる企画があった。
係長にすると、担当チーフが既に筆頭チーフと課長に方向性だけは入れてあったと思っていたらしく、なぜ、この場になって前提が崩れてしまうのか、狐にだまされたような顔をしていた。
そして、挙句の果てに、担当チーフと課長が大激論。議論をするのはいいが、担当係りの準備不足は否めない。全体像だけで、「来年はこうしないとダメなんです。」の一点張り。
これでは、危なっかしくて、全体像は理解しているのに、細部の企画にゴーサインは出せないだろう。そして、最後は、出張の予定があったので、レクチャー終了後、憮然として真っ赤な顔で出かけていった。課長をはじめ残されたものは、唖然とした表情で見送るしかなかった。
担当チーフはこの仕事は1年目だが、アイディアマン。いろいろなことに問題意識を持っているのは、すばらしいのだが・・・。いろいろな部署を経験し、そこでの、成功体験にしがみついているところがある。そして、部下職員には、「こういうの思いついたから、やってみて。」という感じ。具体的な資料の作成も示さなければ、ただやってという感じ。実際、わけもわからずに部下職員が時間をかけて、一生懸命資料を作成してみると、課長と筆頭チーフのところで×。
そして、「いい企画なんだから、ゴーサインを出さない、課長と筆頭チーフが悪い。」くらいの感じである。
企業経営理論のリーダーシップ論。
○リーダーシップの行動類型論 行動パターンからリーダーシップの類型化を図る。
○リーダーシップ類型論 リーダーシップ・パターンが、集団の成果に影響。
・民主型リーダーシップ リーダーは援助し、集団で討議し決定
・独裁型リーダーシップ リーダーは、すべてを独裁的に決定
・放任型リーダーシップ すべてを個々人で自由決定
○オハイオ研究
リーダーの行動を「配慮」と「構造設定」のパターンに分析。配慮は、関係志向。構造設定は、課題志向。構造設定が高いほど、配慮も高いほうが良い。
○ミシガン研究(リカートのシステム4)
・独善的専制型
・温情的専制型
・相談型
・参加型
○マネジリアルグリット
ブレーク&ムートンは、リーダーの関心を生産への関心と人間への関心とに捉えて類型化。理想は、9・9型のチームマネージメント型。
○PM理論。三隅二不二が、リーダーの行動を目標達成機能と集団維持機能に分類。
これらのすべてを担当チーフに当てはめると・・・。
リーダーシップ類型論では、独裁型リーダーシップ。オハイオ研究では、「構造設定」が高いが、「配慮」が低い。
ミシガン研究では、独善的専制型。
マネジリアルグリットでは、9・1型に近い9・2や3型くらいかな。
PM理論では、Pmかな。
担当チーフのおかげで、企業経営理論の復習ができてよかったけど、この先、どうやって、集団での成果を求めていこう?