4500人で8000円!

 いったい何の数字だと思われるだろう?
 17日の読売新聞の朝刊にこんな記事が出ていた。
 それは、今月9日に行われた練馬区の成人式でのこと。
 同区の成人式は区内の遊園地「としまえん」で行われ、乗り物無料券が配られることで有名、その様子を伝えるニュース映像を見た人も多いのではないだろうか。
 その成人式会場で、ユニセフなどへの募金を呼びかけたところ、約4500人が参加したにもかかわらず、集まったのが計約8000円だったという。
 募金それ自体は、式典を運営する新成人スタッフ自らが、「20歳の節目に『大人』としての立場から『子供』の未来について考えることが必要」と呼びかけを決めたもので、区からの要請ではなかった。
 当日、会場には6箱の募金箱が用意され、会場アナウンスでも協力が呼びかけられた。
 ところが、蓋を開けてみると、集まった募金は、ユニセフ募金が4161円、「区みどりを育む基金」は3804円で、募金箱に入っていたのは100円玉が最高額だった。
 区の青少年課の担当職員からは、「数万円集まるかと思っていたが…、PR不足だった。」とコメントが出されている。
 ちなみに、「としまえん」の乗り物1日券(入園+のりものフリー)は、大人(中学生以上)3,800円 である。
 この記事を読んで、何とも言えない気持ちになった。
 unizouは、国内外を問わず、旅行から帰ってくると必ずユニセフに募金をするようにしている。旅の無事と健康で楽しく行って帰ってこられたことへの感謝の気持ちを込めて。
 幾ばくかの募金で、一体何人の子供達の命が救えるのかは分からないし、単なる自己満足かもしれないが、それでも続けている。
 必要以上に、「皆様のおかげで一人前になった。」とか、「自分一人だけで生きているんじゃない。」と思う必要はないとは思う。
 しかし、成人式というハレの日を迎え、改めて謙虚な心や感謝の気持ちを大切にしてもらいたいと強く願わずにはいられなかった。