攻めの農業 首相が強調

 14日に、小泉首相が、丸の内の国際フォーラムで開催されている「日本食育フェア」を視察し、「食べ物を外国から輸入するだけの守りの農業から、攻めの農業に転じ、日本の食文化を世界に広げていく必要がある」と語り、食材が輸出できるような農業展開が必要だとあいさつしたという記事が読売新聞に掲載されていた。
 どうしても日本の農業には、マイナスのイメージ(後継者不在、高コスト都市近郊農業、農協主導型農業など)が付きまとうが、農産物の付加価値を高めていけば、農業も日本を背負う立派な産業になると思う。
 以前、非常にお世話になった支店長が、娘さんから「お父さんは、食べるために生きてるの?普通は、生きるために食べるんだよ!」と言われていると話されていたが、世の中にはそんな食道楽の方もいる。余談になるが、その支店長は、支店内で調理をして、みんなに振舞ってくれた。もちろん、食材にもこだわりがあった。残念なことに、そのお世話になった支店長も、数年前にお亡くなりになった。
 話が逸れたが、栽培している農産物を何に使うのか、どう使って欲しいのかを考えれば、おのずと栽培の仕方も変わってくると思う。特にどんな料理に使うのか目的がないのであれば、大量生産し、コストを下げればいい。それも、周りの地価が一坪100万もするような第一・二種住宅地域内の農地で栽培するのでなく、坪2,000円くらいのところで栽培すればいい。それでも、高いかな・・・?
 でも、きっと、本気で農業をしている人達は、unizouが言わなくても、既にいろいろ工夫してやっているだろう。そういった人達は、食べる人達の喜びの顔を思い描きながら、農作物を丹念に作っているに違いない。
 そして、今後は、できれば、小泉首相の言うように、海外の消費者のニーズを知り、それにあった農作物を生産し輸出していって欲しい。誰か、海外の消費者と農業従事者の橋渡しをしてくれる人や企業はいないのだろうか?
 値段が高くても、消費者のニーズに合えば、きっと売れるに違いないから・・・。
 そして、日本ほど衛生面で行き届いた国はないのだから、きっと、そういった意味でも、農産物としての価値は高いに違いない。
 unizouの大親友で家庭菜園をやっている人がいるが、韓国料理やフランス料理に使うような野菜を作って、それを使った料理を楽しんでいる。
 付加価値を高められるようにしていくのが、これからの農業の有り様なのではないかと感じている。そして、日本の産業の中核を担うのではないかと思う。
 停滞している農業も、中小企業診断士の大事なテリトリーになるのではないかと考えるのは、unizouだけだろうか?