スーパー老人

 時間の使い方については、時々テーマにして書いてきた。
 聖路加国際病院理事長で、ベストセラー「生きかた上手」の著者である「日野原重明氏」を尊敬の意味をこめつつ、あえて表題のように呼ばせていただいた。
 以前90歳を越えた現役内科医として、診療、講演、執筆活動をパワフルにこなす氏を特集するテレビ番組を見て驚いた。
 そして、たまたま会社の回覧で目にした「きょうの健康2006年1月号」(日本放送出版協会)で、現在94歳の氏にまた驚かされた。
 それは、多忙な日々の中における時間の集中的な使い方であった。
 何でも24時間のうち、18時間は何か仕事をしているといい、その生活パターンは午前2時に寝て、朝7時起床、睡眠は5時間ほどだが、週1回は執筆のため、徹夜になるのだそうだ。でも、徹夜で原稿を書き上げたときは、寝ていないのに気持ちがさわやかになりうれしいのだという。
 「人に『これをやれ』と言われると、ストレスになるが、私は自分のやりたいことがあって、自分で目標を決めてやっていますからね。目標が達成できたときは満足感があります。」
 そして、3年間のスケジュールを書きこめる手帳を使い、今後3年先までスケジュールが決まっているという。
 徹夜の仕事も氏に言わせれば、「いいストレス」なのだそうだ。
 疲れたなぁと感じることは?という質問には、
 「全然そんなことはないですね。朝起きるときは、目覚まし時計でパッと起きるようにしています。眠いなとか、だるいなと考えてしまうと起きられないですから。」 
 資格の勉強を始めてから、平日は、早起きして、出勤前に勉強するようにしている。でも、こことのところ、特に寒くなってからはなかなか布団から出づらくなって、ついついうだうだしてしまう。
 しかし、今朝ばかりは、シャキッと布団を飛び出し、机に向かった。
 いつもより何だかさわやかな朝だった。