受講始め

 年末受講できなかった講義を振り替えて今日「経済学・経済政策」を受講した。
 テーマは、ミクロ経済の中の「不完全競争市場」、それまで学んでいた「完全競争市場」に比べると、だいぶ現実感のある内容であった。
 どうも経済学は、主として、他の市場の価格などを不変と仮定して、一つの財または一つの生産要素の市場だけを分析する(部分均衡分析)ため、勉強していて、どうも現実の経済社会とギャップを感じてしまい、それまでの企業経営理論や財務・会計論と比べて、違和感を覚えてしまう。
 完全競争(かんぜんきょうそう)とは、市場に多数の売り手と買い手がいるために、価格が市場の需給により決定され、どの需要者・供給者も、自分で価格を決定できないような経済状態を言い、価格を所与のものとして行動する経済主体をプライス・テイカーという。
 一方、完全競争でない状況を、不完全競争と言う。このとき、市場には価格に影響を及ぼす経済主体が存在する。そのような経済主体をプライス・メイカーと呼ぶ。
 両市場の差は、価格支配力の有無に尽きるが、消費者も企業も価格支配力を持たず、価格受容者として存在する完全競争市場よりも、価格支配力をもつ企業が存在するような不完全市場のほうが、とっつきやすい。
 資格の学校の帰り道、デパートはどこも新春セールでにぎわっていた。まさに企業がプライスメーカーとなって、消費者の需要を牽引している姿だ。残念ながら、unizouが気に入った色の靴は、サイズ切れ。
 経済学的には、価格が下がって、超過需要が発生しているが、供給が追いつかず…、というより企業に供給する意思はもうないか。やはりバーゲンは気に入った者があればラッキーという世界だな。