それでも、お客様は神様ですか?

 年末年始の休みもあと少し。あっという間に終わる感じである。
 この休みに、本のリサイクル屋に行った。偶然、最初に目をした本が、「それでも、お客様は神様ですか?」(青木詠著 大和書房刊)という本。
 実は、ブログを始めた頃、「お客様は、神様?」というテーマで書いたことがあったので、本の題名に引き寄せられるかのように手にとってしまったのである。
 一部しか読んでいないのだが、本の内容をぱらっと見てみると、ブログで書いた以上に想像を絶する悲惨な、そして店員の人間性を認めないお客の無礼極まるクレームの数々、それはまさにノンフィクションの世界である。

 ブログで、「お客様は神様です。」と亡くなった有名な歌手が歌うようになってから、日本人は傲慢で恥を知らない人間になってしまったと書いた。
 そして、中には「お客様は正しい。お客様が間違っていても、お客様は正しい。」という企業まであると書いた。
 unizouは、製品やサービスで客に喜んでもらえて商売が成り立つように中小企業の人たちをコンサルティングしたいとも書いた。

 この本に書いてある根拠のないクレームで支払われる経費は、他のお客の購入代金に転嫁されていくのだろうか?それとも、株主への配当が減らされるのだろうか?
 いずれにしろ、企業の通常のコストでなく、特別な損失なのだろうと思う。実際は、一般管理費に含まれてしまうのだろうが・・・?と、中小企業診断士の受験勉強をしていると、財務会計的な目で見てしまうが・・・。

 しかし、中小企業の人達のコンサルティングをしたいいう志をもっているunizouでも、この本を読んでいたら日本人のコンサルティングもしないと、この国自体の行く末も危うい?と考えるくらいである。
 unizouには、さすがに手に負えないテーマなので、どうにもならなくなる前に、是非、尊敬できる誰かが対応していっていただきたいと切に願ってしまう。
 「この一年、初心に帰って、せめて、中小企業の皆さんの役に立つことができるよう精進していきたい・・・。」と考えるいい機会にしてくれた。