アメリカと中国

 今年は、9.11衆議院選挙で小泉チルドレンがたくさん生まれ、注目度が高くなったのか、年末のテレビ番組に小泉チルドレンを含めた国会議員が引っ張りだこである。
 司会者がテーマを投げかけ、それに対する意見を求めているといった同じような番組をいくつか見た。
 そういった番組のテーマになるのが、必ずアメリカと中国である。
 「中国をはじめアジアの国と仲良くしましょう!それらの国には、日本は謝っても、謝っても、謝り足りないことをしてきたのだから・・・。」と言った感じの雰囲気が、キャスターをはじめコメンテーターなど番組自体に初めからある。逆にアメリカに対しては、戦時中のまさに「鬼畜米英」的な感覚である。
 そんな雰囲気の中で、受け答えする国会議員たちは、アメリカ擁護論者で第二次大戦肯定者、好戦者のごとく見える可哀相な存在になりさがる。もちろん、社民党共産党のように、共産主義における軍拡を肯定している党もあるが。(肯定している?とは言わないまでも、あれだけの軍拡をしている中国を、 “平和な社会”を公約に掲げている両党が第一番目の友好国にあげること自体が問題である。)
 中国、北朝鮮以外のアジアの国で民主化している国は、特に問題ない。
 unizouも「仲良くしなくて良い。」という訳ではないが、中国は、一党独裁共産主義の国であり(もっと悪いのは北朝鮮の独裁政治であるが・・・。)、政府に都合の悪い情報統制も行われていれば、個人の自由もない国である。そんな国との付き合い方について、自国の取るべき態度をまともに論じること自体がおかしな話ではあると思う。
 しかし、そこは、一人の人間が、周りにいる人間と主義主張が合わないからといって、無視したり無関心であったりするのは良くないことと同じように、きちんと対応しなければいけないと思う。
 ではどうしたらいいか?
 それは、いいたいことをお互いに言える環境を作り続ける努力をし、信頼関係を構築することだと思う。
 本当は、政府間の協議だけを頼りにするのでなく、個人レベルで、きちんと理解しあえるようにすることが大事なのだと思う。
 そして、できることならすべての中国人が、自由な社会で自分の意思で生きていけることを願うばかりである。
 では、アメリカとはどうか・・・。
 unizouは、映画が好きでよく見に行く。特にアメリカ映画が好きというわけでもないが、割合から考えるとテーマの多様性や映画の迫力、醍醐味に惹かれてアメリカ映画が多くなっている。
 アメリカ映画は、アメリカの懐の深さを象徴している気がする。
 そして、それは、人種、主義主張に対する寛容さの縮図なのである。
 アメリカの国益を守ろうとする姿勢に対し、他国の批判はかなりある。
 だが、その寛容さが、アメリカを信頼させている。良いも悪いもみせる、裸のままの国なのである
 国益を守ろうとする姿勢についても、親が子を守るように、国民の利益を守ろうとするのは致し方ないと、unizouは考える。
 子どもの利益(国益)を守るために、親同士で最初からけんかすることはない。上手くやるように努めるのが親の役目なのだから・・・。
 遠い?将来、アメリカの国益も日本の国益も関係ない、ボーダーレスの社会ができあがるだろう。そのときに一番大事なことは、他人を侵害しないことを前提とした上で、個人の意思が守られ自由に生きられる社会であることが一番大事な点であると思う。
 その点では、unizouはアメリカに軍配が上がると思っている。
 来年は、軍拡にお金をたくさん使うより、裸のままの中国が投影された中国映画がたくさん見られるようにお金を使ってもらいたいものだ・・・。