まちづくり三法(続き)

 「大型店が郊外にあるから、地元(駅前)商店街にお客が来ない。」というのは、非常に短絡的な考え方だとunizouは思う。
 確かに、今のような車社会のご時勢で駐車場もないところへ出かけるような人はいない。
 しかし、大型店の品揃えや駐車場何千台確保という理由だけで、消費者が大型店へ出かけているのかというとそうでもないと思う。
 昔など、大型店は大型店固有の品揃えで客を呼んでいたが、今は、大型店の中にいろんなお店が軒を連ね、まさしく商店街さながらというところが多いではないか。
 もちろん、売り上げが悪かったり、評判が悪かったりすれば、全体利益のために退場し、新たなお店が登場する。
 では、地元商店街はどうか?
 個々のお店が、昔ながらの商売をやろうと、どんな雰囲気であろうといっこうに関係ない。
 自分のお店だけの個性に頼り商売し、経営していけるのなら、文句も言わず、商店街の仲間と足並みを揃えて大型店のことなど文句を言う必要もない。
 しかし、実際は個性もなく、商売も上手くいかず、後継者もいないお店がほとんどである。そして、商売を廃業しても、そこから退場する気はさらさらなく、シャッターだけ下りているシャッター通り商店街がどこの町にも出来上がる。

 話は変わるが、先日、大阪へ出張で出かけた。新阪急ホテルに泊まり、近くの阪急東通、中央通商店街に行き飲んだ。大阪の特徴なのかもしれないが、商店街は人、人、人で溢れかえっていた。
 大阪と地方の商店街を比べるのもどうかと思うが、アーケードがあって、雨が降っても濡れずにいられる。駅にも近いし、電車の本数も多いので便利。
 お店は、グルメからファッションまで、大型店の品揃え。
 交通渋滞と駐車場の問題さえクリアーできれば、郊外の大型店に負けない。

 地元商店街の話に戻る。まちづくり三法がなくても、大阪の阪急東通、中央通商店街のようにはいかないまでも、その商店街の独自性を出せるのではないだろうか。何でもかんでも、安さ、品揃えのせいにすること自体が問題なのだ。
 unizouは、ほこりのかぶった商品や賞味期限をとうに過ぎているようなものを売っているお店や、ディスプレイもへったくれもなく、ただ商品を陳列しているだけの店だってあることを見たことがある。こんなとこ、二度と来るものかと思うほどである。こんな状況で、何で消費者を満足させられるのか?満足させられると思う神経が、不思議過ぎる。

 何でもかんでも、行政に頼るのは止めましょう!
 法律を作って、規制すれば終わるのかということではない。
 それぞれのまちの将来ビジョンが必要で、そのために何をする必要があるのか。
 駐車場なのか、アーケードなのか、その商店街固有のイベントなのか。
 具体的に考えて、実行していくことが、個々の商店の力を結集して、大型店に対抗できるのだと思う。そして、後継者のいない商店は、商店街からは潔く出て、住むのにふさわしい住宅地か田園地帯に引越していただきたいものだ。商業地と住宅地が混在していることも、きちんとしたまちづくりが出来ない一因なのだから・・・。
インターネットで、「まちづくり三法」を検索したら賛成する人たちが多いのでどんなものかと思ったが、賛成とも反対ともいえないながら正論だと思うサイトを見つけホッとした。
quolaid.com中心市街地活性化シリーズ番外編2-[3] 「商店街活性化」の七不思議(2001.7.10) http://www.quolaid.com/city/city123.htm
 中小企業診断士になれたら、商店街ルネッサンスでもやってみようかな・・・?