診断士の目と芽
早くも2科目めの「財務・会計論」の講義が終ってしまった。
前半の、企業の財政状態や経営成績を表す財務諸表論について、簿記や原価計算等の知識を併せながら学習しているうちはよかった。
後半に入って、財務諸表を使った経営分析の手法に始まり、資金の調達とそのコスト、事業への投資とその成果及びリスクといった企業の財務活動に必要な知識の習得となるといささか参ってきた。
投資から得られる将来のキャッシュインフローやキャッシュアウトフローの現在価値を計算し、投資機会(設備投資)を評価する。
うぅーん、言っていることは分かるんだけど、久しぶりに方程式を解くと頭が疲れる…。
そういえば、等差数列とか等比数列って、昔数学で習ったよなぁ。
でも、よくよく考えてみると、診断士になってから必要なのは、まさにこの後半で学んだ分野であり、このフィールドでの財務分析能力こそが、診断士の力量を左右すると言っても過言ではない。
そうかと思うと、あまり弱音を言っていられないな。
確かに、企業の経営者や財務担当者は、企業経営に当たって、必要な資金をできるだけ低コストで調達し、その資金を有望な事業に投資することで、調達コストを上回る成果をあげることこそが使命なのだ。
数ある投資案件のなかでどの事業に投資するか。
どの事業に投資しても必ず一定成果を上げられるというのならば話は簡単であるが、そこには、成果にばらつきを生じさせる「リスク」が存在する。そのリスクと成果を予測し、総合勘案しながら、投資案件を判断する「目」で日々経営者は勝負しているのだ。
ここを克服していかないとunizouの診断士としての「芽」は出ないってことだな。
がんばらなきゃ!
夕飯後、偶然読んでいた雑誌に、等差数列の和の公式を発見したドイツの数学者ガウス(1777年〜1885年)の記事があった。
小学生の頃、先生から「1から100までの数字を全部足せ!」と命じられると、他の生徒がせっせと「1+2+3…」と計算を始めているにもかかわらず、ガウスはじ−っと数字を見つめていた。
やがて、1+100=101、2+99=101、3+98=101…の法則性を見つけ、「101に50をかけるだけで解けるんだ!」と発見したのだそうである。
unizouもこのあと財務会計のテキストをじっと見つめることにしよう。
何か閃くかもしれないから!?