金魚の話 vol.4

 先週の札幌に続き、昨日は長野でも初雪が降ったそうだ。
 本格的な冬が近づいている。
 さて、今日は金魚の冬支度のお話。
 基本的に金魚は変温動物のため、水温に合わせて体温が上下する。水温が15℃をきってきたら、そろそろ冬のことを考えなければならない。
 まず、餌。
 水温の低下に合わせて、金魚の運動動作も鈍くなっていくので、これまでのような餌のやり方では多すぎる。また、飼い馴らされた金魚は、餌を与えれば反射的に食べようとしてしまうので、飼主のほうで餌の量をコントロールしてあげないといけない。
 特にunizouの家の金魚は食いしん坊、毎日の餌やりの際、金輪際もう食べられないかのような勢いで食べ尽くすので注意が必要だ。
 次に、病気。
 水温が下がりきった水槽にいる金魚には、ほとんど重大な病気の心配はしなくとも良い季節なので、基本的には安心だ。
 万が一、病気にかかっても、病原菌の活性も低くなっているので、症状の進行が夏などに比べるとかなりゆっくり、慌てずに治療してあげるといい。 
 次は、水飼え。
 我が家の金魚は、かわらず屋外の衣装ケースで冬を過ごす。
 夏に比べ、水もあまり汚れないので、水替えの回数はめっきり減る。
 汚れたら、1日お日様に当ててカルキを抜いた水で部分取替えする程度。苔は、黒いもの、長く伸びたものは取り除き、緑のビロード状の苔は大切に残す。緑苔は冬の期間中金魚の餌として重要だ。また、金魚の住環境として、植物性プランクトンが適度に繁殖した緑の水が最も適している。生き生きした力のある緑水が良い。
 でも、底にいる金魚の姿が何とか確認できる程度なので、飼主としてはちょっと残念。
 水取替えで注意が必要なのは、素手で金魚を触ると金魚が「やけど」してしまうことだ。
 水温10℃前後の水の中にいて、突然36℃の手で触られたら熱いに決まっている。必ず手を水の中にくぐしてから行いたい。
 最後に、衣装ケース対策。所詮プラスチックであるため、寒さが直に金魚を襲う。
 そこで、防寒対策として、冬場はボロ毛布で衣装ケースをくるんでいる。そしてなるべくお日様が当たる位置へ移動。人間同様、金魚も日光浴は大事。病気防止はもちろん、日光に当たらない金魚の色は白んできてしまうのだ。
 寒い外から疲れて帰ってきて、金魚を眺めるとほっと心が和む。
 金魚と共に元気に冬を乗り切りたいものだ。